2010/08/31

ポートランドの自転車レーンがマリオカートのレーストラックに


いいセンスのイタズラだ!
だけど市は消すらしい。ポートランドなら行政も消さずに残すかと思ったけど。

2010/08/30

学部時代の友達と再会

カリフォルニアから帰ってきたその日から、大学の学部時代の友人三人が
カナダに遊びに来てくれた。昨日までの9日間、これでもかというくらい
みっちり遊び倒した。
三人とも微生物や植物を研究する生物専攻の院生で、同じ農学部の一年生
からの友達なのに今では自分とはえらく違った分野を研究してる。
農学部ってかなり括りがデカイ学部なのでこういうことが起きる。
久々に純粋理系分野の人達と話をして新鮮だった。
みんなこのご時世にもしっかり希望の就職先に内定を貰っていて
学生最後の海外旅行、ということでハイシーズンにも関わらず奮発して
来てくれた。感謝。

後半4日間を使って行ったカナディアン・ロッキーでは少し悪天候に見舞われた
ものの(吹雪含む)、見どころではしっかり晴れた。バンクーバーでの滞在含めて
天気運はかなり最高でした。みんな晴男、晴女だったのかな。

それにしてもやはりロッキーの景色は壮大。まるで絵葉書そのまんまの景色でした。






















最近どんどんと写真ブログ化してる気がします・・・

2010/08/20

食べるために生きる

昨夜は、1ヶ月半タダで泊めさせて頂いたうえに色々と面倒を見て
くれたステイ先の知人夫妻へのお礼を込めて、彼らの家から歩いて
すぐの場所にあるChez Panisse(シェパニーズ)に彼らを招待した。
1階部分は固定メニューのレストランで、2階部分は自由にメニューから
選べるカフェとなっている。

シェパニーズは、カリフォルニアン・フレンチ、カリフォルニアン・イタリアン
と呼ばれる北米西海岸の料理スタイルを確立させた「伝説」のレストランだ。
オーナーのアリス・ウォーターズは食のカリスマとして知られる。

バークレーのグルメ・ゲットーと呼ばれる界隈にひっそりと店を構え、
1年前から予約で一杯、ということもあるほどの超有名店。一応ミシュランでは
一ツ星を獲得しているらしい。世界のベストレストラン50店、というのにも
三年連続くらいでランクインしたとか。まあそんなことはどうでもいいんですが。

高級レストランであることに間違いはないんですが、ここの良いところは、
変に気どっていないところ。カリフォルニア料理を振る舞う店らしく、姿勢も
カリフォルニアそのもの。良い素材を、良い調理法で、良い調理人が作る。
だから少々値段は他より張るけど、別に肩肘はらず、美味しく食べてもらえば
それでよい、という気持ちのいいメッセージが伝わってくる。
建築も全然煌びやかではなく、フランク・ロイド・ライトの影響を受けていると
思われる木で出来たシックな作りだ。

凝った味付けで、複雑すぎて何を使ってるのか検討もつかないような
料理よりは、ウンと新鮮で素材の味そのものを楽しむあっさり目の料理が
趣味の僕にとってはここはパーフェクト。文句なしで美味しかった。

ワインは、知人がチャリティーオークションで手に入れたラベル無しの
ナパの赤を持ち込んだ。市場ではかなりいいお値段で売られている
らしい高級品だったので、彼らは特別な時のために1年間とっておいたそうだ。
これがまた絶品。安くて美味しい物も山ほどあるけど、やはりある程度金を出さないと
手に入らない味もあるんだな、と久しぶりに思わせてくれた、そんなワインでした。
ワインに疎い僕でも明らかに違いが分かる、とても上品な味だった。

頼んだ料理は以下。


+ 前菜 +

Garden Lettuce Salad
(ガーデンレタスのサラダ)

Monterey Bay sardines toasts with cucumbers, cherry tomatoes, and chervil
(モントレー湾産イワシのトースト乗せ。プチトマト、胡瓜とチャービルのマリネ添え)

+ メイン +

House-made rigatoni alla Norma with eggplant, tomato, basil, and ricotta salata
(茄子、トマト、バジルとリコタチーズの自家製リガトーニ)

Tomales Bay clams baked in the wood oven with corn, potatoes, and tomatillo salsa
(蒔釜オーブンで焼いたタマレス湾産ハマグリとコーン、ジャガ芋、トマトサルサ)

Pizza with wild nettles and Parmesan
(蒔オーブンで焼いた野性のイラクサとパルメザンのピッツァ)

+ デザート +

Kaki Farm Black Mission figs and raspberry tart with vanilla ice cream
(カキ農場のブラックミションイチジクとラズベリーのタルト、バニラアイスクリーム添え)

Meyer lemon sherbet with Lucero farm strawberries
(マイヤーレモン*のシャーベットとルチェロ農場のイチゴ)

*マイヤーレモンは、夏でも高温にならないカリフォルニアのこの地域で
とれる酸味の少ない甘めのレモン。少し柚子のような感じでとても美味しい

Burnt honey ice cream with July Red nectarines and O'Henry peaches
(焦がしハチミツのアイスクリームとネクタリンと桃)



学生の僕にとってはいいお値段でしたが、高いと言っても東京スタンダードで
言えば全然安い。今までもっと高いところはいくらでも見たことがある。

バックパッキング中は乾物やクラッカーみたいなもんばかり囓っていたせいも
あってか感動のあまり終始溜め息をつきながら食べてました。
やっぱり美味しい物食べてる時が一番幸せを感じるなあ。食いしん坊万歳!

バークレーに寄った際は是非行くべきお店です。但し予約を忘れずに!

バックパッキング

ヨセミテ国立公園北部を4日間テント無しで歩いてきました。
荷物30kg背負って30kmくらい歩きました。

とりあえず膨大な数撮った中から少し載せます。











2010/08/11

日本食はやはり美味しい

居候中の家の主が二週間くらい前からオーストラリアにバカンスへ
行ってしまったので、その間は家が近所の人の溜まり場となっている。
特にお向かいのドイツ人家族はちょうど部屋の中のペンキの塗り替え中なので
ほとんど一家総出でこっちの家に引っ越して生活している。
毎晩7~8人で晩ご飯を食べているので賑やかで楽しい。

今日は、「日本食を食べたいし習いたいから作ってくれ」という以前からの
要望に応えて、僕がヘッドシェフとなって日本食ナイトとなった。
メニューは冷しゃぶサラダ、冷や奴&葱ダレ、五目ご飯、味噌汁。
子供達含めた4人くらいの部下達に「はい、じゃあこれ切って」とか「これ
すりおろしておいて」とか言って細かい作業は全部外注。気分がいいものです(笑)

このドイツ人一家のお父さんのお父さん(子供達のおじいちゃん)は
2年間藤沢のIBMで働いていたそうなので父ちゃんは日本についても詳しい。
熱心に僕の料理を横で見ながらiPhoneに手順を打ちこんでいた(笑)

みんな喜んでくれたのでよかった。


明日の夜からヨセミテの奥地に4日間のバックパッキングに出かけて来ます。
テントも無しで、全部野宿。標高4000mくらいのピークに登ります。


コンピューターは男性名詞か女性名詞か?

一昨日MS Office 2010をラップトップにダウンロードした。
その関連で何回もパソコンを再起動したり、この際だから、と色々無駄なソフト
を削除したりしていた。そうこうしてるうちにふと気づくとマイドキュメントの
中身がごっそり消えていることに気づいた。
バックアップは定期的にとっているが、最も最近の写真+iTunesに入っていた
曲が全て消えた。

ガーン・・・

と思ったのも束の間、一昨日の時点までパソコンのシステムを復元して
みようとしたりあれこれ試してみたが、どれも駄目。諦めかけた頃、ふと何かの拍子で
間違えてCドライブじゃなくてDドライブを開くと、そこに無くなったと思っていた
元のマイドキュメントがあった。まさか勝手にドライブ間を移動するなんて思ってもないので、
検索にかけた時にDドライブは含まなかった。なんじゃこりゃ。

ググってみたら、Dドライブにマイドキュメントを移動するのはとりあえず
Cドライブの空き容量を増やしてパソコンを高速化する常套手段らしいことが
分かって、どうせならそのままにしようと思いますが、勝手に移動したなんて
話聞いたことないです。

こんなことってあるんでしょうか?

まあ何はともあれ見つかったので良かった。ホッ。


たまにパソコンは訳分からんことがあるのでその度にエラく時間食われます。
もうちょっとパソコンに詳しかったらなあ、と毎度思う。

パソコンを男女に例えたアメリカンジョークを昔知り合いに教えてもらった
ことを思い出したのでついでにご紹介(意訳by僕)。以下です。ブラックで笑えます。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

A Spanish teacher was explaining to her class
that in Spanish, unlike English, nouns are designated as
either masculine or feminine.
(あるスペイン語の授業において。先生は生徒達にスペイン語では英語と違って
名詞に性があることを説明していました。)

"House" for instance,is feminine: "la casa."
(例えば「家」という名詞は女性名詞。よって"la casa")

"Pencil," however,is masculine: "el lapiz."
(一方、「鉛筆」は男性名詞なので"el lapiz")

A student asked,
"What gender is 'computer'?"
(そこである生徒が「じゃあコンピューターはどっちですか?」と質問した。)

Instead of giving the answer, the teacher split the class into
two groups, male and female, and asked them to decide for themselves
whether "computer" should be a masculine or a feminine noun.
Each group was asked to give four reasons
for its recommendation.
(先生はすぐに答えを教えるのではなく、クラスを男女別々の2グループに分けて
コンピューターは男性名詞にするべきか女性名詞にするべきかを討論させることにした。
それぞれのグループは自分達の主張を支える4つの根拠を示すように言われた。)

The men's group decided that
"computer"
should definitely be
of the feminine gender
("la computadora"),
because:
(男チームはコンピューターはどう考えても女性名詞("la computadora")
にするべきだという結論に達した。なぜなら:)

1. No one but their creator
understands their internal logic;
(理由1 創造者以外の人にとってはコンピューターの内部構造やロジックは理解不能だから)

2. The native language they use to communicate
with other computers is incomprehensible to everyone else;
(理由2 コンピューター同士が使う固有の言語は他の人にとって意味不明だから)

3. Even the smallest mistakes are stored in long term memory
for possible later retrieval;
(理由3 どんなに些細なミスも、後々取り出し可能なように長期メモリに保存されてるから)

and

4. As soon as you make a commitment to one,
you find yourself spending half your paycheck on accessories for it.
(理由4 決心して買ったら最後、種々の付属部品やアクセサリ類を大量に購入するはめになるから)



The women's group,however, concluded that computers should be
Masculine("el computador"),
because:
(しかし、女性チームの方はというとコンピューターは男性名詞("el computadora")
であるべきだという結論に達した。なぜなら:)


1. In order to do anything with them,
you have to turn them on;
(理由1 とりあえず何をするにしてもまず電源を入れない(※turn onはスラングで[性的に]興奮
させる、その気にさせる、という意味))と何も出来ないから)

2. They have a lot of data but still can't think
for themselves;
(理由2 データは確かにたくさん持っているが、結局は自分の頭で考えることは
できないから)

3. They are supposed to help you solve problems,
but half the time they ARE the problem;
(理由3 問題解決を手伝ってくれるもののはずだが、ほとんどの
場合はそれ自身が問題の種だから)

and

4. As soon as you commit to one, you realize that if you
had waited a little longer,you could have gotten a better model.
(理由4 決心して買っても、ちょっと待っていれば更に良いモデルが手に入ることが
ほとんどだから)



The women won.
(女性チームが勝ちました。)

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


よってスペイン語でコンピューターは男性名詞、el computadorです。

なんか悔しいなあ。

2010/08/08

Google本社潜入

今日はカリフォルニアに住んでいた小学校時代の友人と会う約束を
していたので、スタンフォードまで迎えに来てもらって一緒にお昼を
食べた。彼は学部時代に2年連続でグーグルの夏インターンを経験し、
1年前から正社員として働いている。今は携帯プラットフォームAndroidの
プロジェクトに関わっているそうだ。

グーグルと言えば、毎日社員は無料のランチが食べ放題で、無料送迎バスがあり、
オフィス内にはビリヤードテーブルやファンキーな会議室があることで知られる。
それこそ「グーグル本社」とでもググれば遊び心満載の名物オフィスの写真が大量に出てくる。
これとかこれとか

最早世界に知らない人はいらないくらいパソコン生活の隅々に浸透しているし、
かなり便利で賢いアプリケーションを次々に世に無料で送りだしているので
コンピューター専攻の人にとってグーグルで働くことはドリームジョブだ。
しかも職場は上記のように至れり尽くせりの羨ましい環境なので、人気がない
はずがない。なんと1日に3000通も履歴書が送られてくるとか・・・

社員は1ヶ月に2人までゲストをランチに呼べる、と聞いていたので前々から
「食わせろ」とおねだりをしていたが、今回はあいにく僕が平日働いているので
予定が合わず、週末に会うことになった。ランチは食べれないがキャンパス(IT系の
会社は本社のあるオフィス群をキャンパス、と呼ぶ)の見学は可能だったので、潜入してきた。


まずはandroidの開発オフィスへ。
変なドーナッツやらカップケーキのオブジェが並んでいる(笑)
これは、AndroidのOS名が全部お菓子の名前(Cupcake,Donuts)とかなので、
それにちなんでどんどんオブジェが増えているんだそうだ。

メインキャンパス。

お馴染みグーグルカラーのパラソルが並ぶ。カフェテリアの野外スペースだ。

キャンパスのど真ん中にビーチバレーのコート(笑)
その外にもプール、ジムなどが完備されている。

中に入るのにゲストパスを発行!
ここからは室内だったので生憎撮影禁止でした~。

入口入ってすぐにはGoogle Earth体験室、というのがあって、プリクラ撮影機を
でかくしたようなスペースに入ると360°Google Earthの映像が映しだされている。
真ん中にあるコントローラーを使って普通のGoogle Earthのように操作できるが、
まるで自分が空を飛んで移動しているような感覚になる。これはマジで凄い!
楽しくて30分くらい遊んでしまった。バンクーバーの自分の家を友達に見せてあげたり、
プチ・バンクーバーツアーもした(笑)

他にも、有名人が来るたびにポラロイドカメラで一緒に記念写真を撮ってる名物社員の
コレクションが壁に貼ってあったり。来社した人達は錚々たるメンバーで、
オバマ大統領からナタリー・ポートマン(羨ましい!)まで、ありとあらゆる業界の
著名人がグーグルを訪れていることが分かる。日本人では竹中平蔵の写真がありました。
ノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツや、DNAらせん構造の共同発見者ワトソン
なども来ていて、これらの生写真を見てちょっと興奮してしまった。
ノルウェーの王子夫妻と肩組んでる写真もあり、こんなカジュアルで
いいのかよ、と思った。さすがアメリカ西海岸(笑)

その後はその辺に転がっているグーグル自転車を借りて、キャンパス内を
サイクリング。
サッカーフィールドやバスケコートまである。
グーグル通りも発見!



友人はさぞかしいい給料を貰っているんでしょうが、ボロ車でかなり質素な
生活をしていた。小学校以来人が変わっていなくてちょっと安心(笑)
ただ、明らかに肥えてました。グーグルに入ると食べ放題のカフェテリアのせいで
5kgは太る、と言われているらしい。なんか、2ヵ月前に乗ったアラスカクルーズ
(うちの家族は通称「飽食船」と命名)の異常な量の食べ物を彷彿とさせる話だ。

そんな羨ましいグーグルですが、今朝のサンフランシスコ・クロニクルでは
ちょうどグーグルの人材獲得能力に陰りが見えてきた、という話が載っていた。
クリエイティビティを発揮したい個人には組織として大きくなりすぎてきて、
最近の優秀な人材はFacebook,Twitter,などのスタートアップ系の会社に引き抜かれて
いる。Facebookの役員の1/4だかは元グーグルのマネージャー級の人材らしい。
昔一世を風靡したYahoo!が徐々にGoogleに地位を奪われたように、Googleも
若くて勢いのある、小さい企業に徐々にその地位を揺さ振られている。
そうやって今は小さいが、将来性のあるベンチャー企業にどんどんと人材が移っていく
ことによりその企業が成長し、「将来のグーグル」となる。

大企業になってしまっては魅力的ではない、というのが日本と大きく違う所だ。
日本でも近年優秀層がベンチャーに流れる傾向にあるが、やはり大半の一流大学の
卒業生は大企業志向がかなり強い。まあ文化的な土壌が全然違うのであまり比較しても
しょうがない気もしますが。
友人も、ずっとグーグルにいるつもりは全くなく、数年働いたら大学院に行って、
その後はどこかスタートアップで働きたい、と話していた。

色々と興味深い1日でした。

Stanford訪問

家族関係の繋がりで、小さい頃からお世話になっているスタンフォードの教授夫妻の
お宅に週末を使ってお邪魔してきました。
スタンフォードは、ガキの頃に弟とローラーブレードをして遊んだ記憶しかない。
当時は有名な大学だ、という認識すらなくとにかく広い公園だなあ、と思っていた。

改めて来てみてみると、やっぱり半端じゃないスケール。
Wikipediaによれば敷地面積は3300ヘクタール。といってもピンと来ないでしょう。
東京ドーム850個分らしいです。といってもピンと来ませんね(笑)
(この東京ドーム~個ってのは巨人のプロパガンダなんだろうか)
まあ要するにメチャクチャ広いんです!

アメリカ西海岸の州立と私立の雄、と言っても良いUCバークレーとスタンフォード
ですが、距離的には比較的近いにも関わらず気候といい、建築様式といい、雰囲気といい、
全然違うので面白い。

バークレーはゴールデンゲートブリッジから入ってくる霧を正面で受けるので
夏でも寒くて霧の日が多い。大学の建物は、直線的なラインが多く、東海岸的な建築様式。
学風としては伝統的にかなりリベラル。ヒッピー文化発祥の地だ。学生はアジア人が多い。

一方、シリコンバレーの中心に位置するスタンフォードはとにかく雲一つない晴れが
ひたすら続き、暖かい。大学の建物は完全にスペインのミッション系で、大学というより
オリーブ農家のような雰囲気。日本の神戸女学院関西学院大学と似ている。
(両方ウィリアム・メリル・ヴォーリズによるもの)
学風はこちらも自由だが、裕福な家庭の子供が多くバークレーよりも
エスタブリッシュメント、という印象。バークレーの知人曰く「スタンフォード
は金髪でポニーテールでテニスしてるイメージ」らしい。
あながち間違いでもないと思う(笑)

北海道大学、UBC、と国公立の広い大学を今まで経験してきましたが、
更に敷地が広く、私立の大学に久しぶりに来てみて、やはり金があるなあと
感心してしまった。日本の大学でも私立に行くたびに施設の豪華さにびっくり
していたが、スタンフォードは桁が更に違うな、と感じてしまった。

しかしこれだけ土地があっても、行政の土地利用政策との関係で
これ以上建物は造れないらしく、そのせいで大量の本が全て電子化される
計画だそうだ。シリコンバレーの大学らしくトップも工学系の人で、
彼らにとっては書籍の電子化は効率がよく「無駄」なスペースもとらないので
どうしてもそういう方向になるのだそうだ。一方で日本史の教授である知人
曰く、アジア系などアルファベット以外の文字を使う言語を研究対象とする歴史学者
や言語学者達は、電子書籍化による検索性の恩恵は受けず、おまけに紙の
本を俯瞰的に眺めることによる意外な発見こそ大事にしたい、という根本的な
考え方の違いを持っている。なので電子書籍化には猛反対しているそうだ。

「最新の情報ほど重要性の高い分野の人達と、歴史学者のようにオリジナルの古い
ドキュメントに価値を置く分野の人達ではそもそも考え方が違う。工学系が
実験用のスペースが必要なように、歴史系は紙の本を置くスペースが必要なんだ。」
と仰っていた。

大学も色々大変ですね。













Woods Institute for the Environmentが入る建物。
ここのE-IPERというPhDプログラムは面白そう、と思ってチェックしていたので
建物だけ見に行ってみた。週末だし夏休みなので建物もロックされ人影一切なし。

建物にはYahoo!の共同設立者Jerry Yangとその奥さんであるAkiko Yamazakiさん
という日本人の方の名前が刻まれている。