2009/12/30

2009年フラッシュバック

毎年恒例(?!)にしつつあるその年の出来事月別フラッシュバック2009年編。

1月

・大学院出願が12月に終わり、とにかく提出目前の卒論執筆が生活の中心
・毎週知り合いとフランス語の勉強会をした
・スキーは2回のみ(ばんけいとテイネナイター)

2月

・卒論発表と提出無事終了
・奨学金の面接→合格!
・UBCから合格通知!
・網走に流氷ツアー(卒業旅行第1弾)
・スキーは8回(テイネ、ばんけい、ニセコモイワ、ルスツ)

3月

・福岡、佐賀、大分、長崎、鹿児島(屋久島含む)へ卒業旅行第2弾
・札幌引き払いの準備
・卒業式
・札幌から車で東京に帰る途中長万部で大スピン(180度回転技をかましてしまった)
・スキーは3回

4月

・平日は毎日東京でインターン
・合間に高校や大学の友達とよく飲んだ

5月

・関西に旅行
・会議運営バイト

6月

・学祭の時期に合わせて札幌へ
・バイトをちらほら
・一年で最も非生産的な1ヶ月だった

7月

・とにかくバイトを入れまくった。1週間国際学会に毎日入り、
朝8時から18時まで新宿生活。週末は地元の料理店でバイト。
・山梨は冨士見へ小旅行。

8月

・引き続き週末は地元でバイト。
・2週続けて富士山登頂。
・母方の家族大集合in蓼科
・テニスは6回やった(山中湖合宿含む)

9月

・カナダへ!
・勉強のち勉強時々飲み会

10月

・勉強のち勉強時々飲み会
・毎週日曜日はバレーボール二試合

11月

・勉強のち勉強時々飲み会ところによりインフルエンザ(恐らくH1N1)
・毎週日曜日はバレーボール二試合

12月

・課題提出ラッシュ
・スキーは滑走日数6日間(Whistler5,Cypress1)
・ポートランド小旅行


今年もよく食べ良く飲み良く遊んだ(あれ?勉強は?)
年末年始はやはり日本でおもちを食べながら過ごしたいものですが今年は断念しました。

こちらは明日まだ大晦日ですが、日本は一足先に2010年を迎えます。
拙い文章ですが本ブログを読んで頂き、ありがとうございます。

2010年も健康第一でStudy Hard, Play Hardの年にしたいと思います。

みなさまよいお年を!

Cool Portland

ポートランドはお洒落。
レトロな雰囲気をうまく残しつつモダン。
バンクーバーで言うYaletownのような場所が多い。
でもこれは再開発のスタイルとして世界的に流行りなんだろう。
New YorkのMeat Packing District、京都の新風館、横浜の赤レンガなんかも似てる。








以上でポートランド大好き丸出し、ベタ褒めシリーズ終わりでーす。

早くバンクーバーにもポートランド並みの愛着を持ちたいもんです。

Sustainable Portland

この街に来ると、本当に公共交通機関が重視されていることを感じる。
MAXの新しいラインも開通し、ダウンタウン内は更に便利になった。

ちなみにダウンタウン内はFareless squareと言って電車もバスも無料。
ただ、バスは近々有料になるとのこと・・・残念!







写真を撮ってたら運ちゃんが手を振ってくれた。こういうのも微笑ましい。

おまけ
ツリーのデコレーションにも通常の電球より91%電力消費量が少ない電球(LED)を使ってるそうです。
まあ、そもそもライトアップしないのが一番だけど。。

Yummy Portland

ポートランドは1人当たりのレストラン数全米一位。

Stumptownはいつ飲んでも美味しい。

店もお洒落。

Good Tasteという何とも分かりやすい名前の中華。ここの雲呑麺は絶品。でも値上げしてた。

Piazza Italiaの店員はみんな陽気。入店すると必ずBonjorno!と挨拶をしてくれる。

美味しいパンには目がないのでポートランドに来たら必ずここに立ち寄る。Pearl Bakery。
焼き立てのバゲットを囓るのが幸せ。

Artistic Portland

ポートランドはアーティストも多い。
些細なところにも遊び心があり、街を散策するだけでも楽しい。




雨が多いポートランド。街の真ん中のPioneer Squareにはそれを象徴するような銅像。

Pedaling Portland

ポートランドは全米一自転車に優しい町と言われる。

自転車ラックが更に増えていた。




以前のバイク専用レーンは、路駐ゾーンと車道の間にあり、路駐している車の
運転手がドアを開けた時に自転車とぶつかる危険性が指摘されていた。
そこで新しく導入されたのがこれ。路上駐車と歩道の間にバイクレーンを設け、
更に助手席側からドアを開けてもぶつからないように余分のスペースも確保されている。

ただ、このシステムを知っていないと、路上駐車をどこにしていいのかよく
分からない上に、路上駐車じゃなくて道のど真ん中にいきなり車が止まっている
ように見える。最初は本気で写真のFedexの車が信号待ちをしているのかと思ったけど
よく見たらドライバーがいなかった。

更に言うと、これはこれだけ道幅が確保できるだけの土地がある場所
ならではのシステムな気がした。日本で路駐ゾーン、自転車レーン、更に
車道二車線を確保するのは大変。

自転車が左折する時に待機するスペースもちゃんとある。

ポートランド旅行



10日ぶり、久しぶりの更新です。

22日~29日の一週間を使って故郷ポートランドに小旅行に出かけて来ました。
滞在中は冬のポートランドにしては極めて珍しく一切雨が降らず、
快晴に恵まれましたが、昨日はこれまた珍しくポートランドは大雪(と言っても
10cmくらいなので北海道的には屁でもない量)が降り、飛行機の出発が1時間近く
遅れました。


今回は行きは電車(8時間半)、帰りは飛行機(1時間)を使いました。
電車は早朝出発なので、日の出と同時に加国/米国の国境を通過する、という
なかなか清々しい朝を迎えることができます。

電車で国境を越える場合はバンクーバーの駅で予め入国審査やセキュリティチェック
を済まします。ちょっと不思議な感じ。


バンクーバー→シアトル間は海からほんの3mくらいの所をずーっと通るので
非常に美しい景色を見ることができます。ただ、前夜に忘年会をやったせいで
若干酒が残っていたうえ、寝不足だったのでかなり眠気と闘いながらの旅でした。

滞在中は1日だけポートランドからバスで2時間半ほど南下したユージーン(Eugene)
という街にも行って来た。オレゴン大学がある(というかオレゴン大学しかない)
大学町ですが、全米でもトップクラスのヒッピータウンなので独特の空気がある。
個人的にはオーガニックのお店の多さや人のスタイルがカリフォルニアの
サンタクルーズ(Santa Cruz)に似てると思った。




キャンパスは非常に美しい。リスや鳥がいたるところで遊び、アライグマまでいた。
こちらのことはあまり気にしていない様子。


冬休みでキャンパスはもぬけの殻状態。この寮も人気がなかったけど、普段はかなり
荒れてるんだろうな・・・と、この建物を見て思ふ。


クリスマスの日は知人のホストファミリーのクリスマスディナーに呼んで頂いた。


改めてポートランドを訪れて、やっぱりこの街が大好きだと再認識。
交換留学中の楽しい想い出が詰まった場所でもあるけど、都市計画を一応
かじってる者としては純粋に街として見ても非常に魅力ある場所だと思った。

テーマ別で今回撮った写真を紹介しようと思う。

2009/12/19

"In defense of food"

先日書いたMichael Pollan著"In defense of food"を読み終えた。
New York Times Bestsellerにもなった本です。
せっかくなので自分の為にも主なポイントを書いておこう。

Michael Pollan (2008)"In Defense of Food: An Eater's Manifesto"

第1部:Nutritionismの時代

・ここ数十年は、食べ物が食べ物としてではなく、栄養素として語られる
"Nutritionism"の時代である。

・-ismというからには、栄養学のことではなく、食べ物を栄養素に分解して
人間にとって良い物vs悪い物という分類をすることができる、というイデオロギー。

・食品業界としては食品科学が発展し、"身体に良い/悪い"物質が解明される
度に、その物質だけを追加あるいは取り除いた新商品を作りだすことができる。
その上にビジネスモデルが出来上がっている。

・但し、このような要素還元主義的な手法の導入の結果アメリカ人が以前より
健康になったかというと、現実は逆。肥満と心臓病は以前より増えている。

・何故なら70年代に諸悪の根源は脂肪である、というアナウンスがされた途端に
アメリカ人は脂肪の消費を減らした結果、逆に炭水化物の消費が一気に増えて肥満が
広がり、結果的に心臓病も増えた。

・ということはそもそも食べ物ほど複雑な物を要素還元的に扱うこと自体に
無理があると考えるのが妥当ではないか?

・食べ物は単純に化学物質の寄せ集め以上の複雑な物であるので、良質と判断された
物質を増やすだけでは健康増進には繋がらない。物質同士のシナジー効果と微妙な
摂取バランスが本当は大事。

第2部:Western Diet(米国的食生活)*と現代病

・米国化された食生活により糖尿病・心臓病・肥満などの現代病を抱えた
オーストラリアやアメリカの原住民を元の伝統的な食生活に戻させた結果、
健康状態が劇的に改善されたケースがたくさんある。

・他の研究結果と合わせて考えても、どうやら現代病と言われる病の多くが
食生活の米国化によってもたらされているよう。以下が米国的食事の特徴:

1.加工食品の多さ
2.フードシステムの単純化
(ex.単一栽培[monoculture]、物質構成が単純な化学肥料)
3.「質より量」
4.葉っぱより種(ex.大豆、とうもろこし、小麦の大量消費)
5.食文化(food culture)の食科学(food science)への変化
(ex.食べる、という行為が文化的営みから単なるエネルギー補給へ)

*Western=西洋・欧米と訳したいとこですが、本の内容的に
Westernize=米国化とした方が正確。

第3部:Nutritionismの克服

・食品会社や政府の手に移ってしまった"eat healthy"という知恵を
再び家庭や文化に戻すためにはどうするべきなのか?

7単語で言えば"Eat food. Not too much. Mostly plants"
日本語訳すれば「植物を中心に適量の"食べ物"を食べよ」。
ここでいうfood(="食べ物")とは「食べ物のような物」ではなく
「ホンモノの食べ物」という意味。要するに出来るだけ加工食品は食べるな。

・上記の言葉をそれぞれ分解してルールを作れば:

Eat food:
-あなたの曾祖母が食べ物だと認識できるであろう物しか買わない。
-成分表示に発音できない物質or聞いたことのない物質が入ってる物は買うな
-材料ができれば5つ以内である物を買う

Not too much:
-The French Paradox(フランス人のパラドックス)というように、フランス人
があれだけ脂肪もアルコールも大量に摂取してる割にはアメリカ人より健康な
理由の1つに、少ない量を時間をかけて食べていることが挙げられる。
-食べ物にもっとお金をかけ(より質の高い物を買い)、結果的に消費を抑えよ
-できるだけ自分で料理し、できれば家庭菜園を持つ(季節の物を中心に食べる)

Mostly plants:

-葉っぱには大抵抗酸化物質が多く含まれているし、種に比べてカロリーも低い。
-肉を食べるとしてもその肉が何を食べて育ったか気をつける
(You are what what you eat eats!)
-肉より魚を食べよ(※ちなみに魚もたべるベジタリアンはPescatarianという)
-イタリア人、フランス人、ギリシャ人、日本人のような食事をせよ


ざっと本の流れに沿ってまとめるとこんな感じ。

感想としては:

・どの論点もロジックが通っていて、それを支えるデータが豊富。
研究者の意見も多く採り入れられている。

・サイエンスを批判しつつ、サイエンスの言葉をうまく使って対立論
を構成しているのがうまい。非科学的/宗教的/オカルト的な理由付けに
走ることなく、サイエンスの限界を指摘している。

・日本人的には「まあ、言われなくても実践してます」と思うところはあった。

・「食べ物にもっとお金をかけ(より質の高い物を買い)、結果的に消費を抑えよ」
というと、オーガニックフード=余裕のある金持ちが買うもの、という現在の
状況から抜け出れないのでは?と思った。ただ、オーガニックフードを買う、という
行為が単純に個人の健康増進の目的ではなく、その産業にお金を落とすことで
ある意味「投票」していることになる、という指摘もしているので、まずは余裕が
ある人が、という意味なのかな。


北米西海岸を中心に盛んなEnvironmentalismやDeep Ecologyといった反体制的、
左寄りな動きを支持する人達はこの本でも盛んに出来たReductionism(還元主義)
やCartesian Dualism(デカルト的二項論)の弊害や限界を指摘することが多い。
今学期のリース教授の読み物でもしょっちゅう出てきた(というか本人がモロその主張)。
そういう意味ではPollanがUC Berkeleyの教授であるのは、「うん、そうだな(笑)」
と思った。

上記の議論は、資本主義、新古典派経済学、グローバリズム、工業化、経済成長主義、
こういう単語によって特徴づけられる現在の世界的パラダイムに対する批判の
道具として一般的なんだろう。環境問題でもnutritionismの話でも、還元主義的な
分析手法を使う対象として両者とも複雑すぎる故にうまくいかない、という
意味で問題の構造は同じ。ただ、上でも書いたが、それじゃあどうすればいいの?
という時に批判の対象である還元主義者の使用するボキャブラリーを避けつつ、
非科学的な議論に陥らないようにするバランスが凄く難しいところな気がする。

結局Deep Ecologyなんかも環境が大事です、という主張はするけどその根拠として
「自然にはintrinsic value(本質的な価値)があるから」というある意味宗教的な
理由づけの域を脱していないので説得力に欠ける。そんなこと分かってるけど、
地球の人全員がそう思ってる訳じゃないし、林業で生計を立ててる人は他に
選択肢がないからやむを得ず切ってるかもしれない。だから苦労してるんじゃないか。
そう言えばあっけなく論破できる。

そういう意味で僕は環境は大事だと思うけど狭義のEnvironmentalistには
賛成できない部分も多い。現在学んでいるSCARPは少し理想主義に傾きすぎている
気がずっとしていますが、アカデミアは理想を追求することに意義がある、
といえばそういう気もするので、理想を学びつつ現実的な政策を提案
できる力もこの二年間で養いたい、と常に思う。ってわけで学部内に限らず
経済学部やビジネススクールなどの授業も積極的に覗いてみようと思ってます。

まあ上記のような内容はまた後々ゆっくり書きたいと思います。


・・・と、かなり脱線しましたが(笑)、本の内容的にまだまだ取りこぼしたとこも当然
あり、かつ作者はもの凄くレトリックがうまい人なので、興味がある/冬休みに何か
読みたいという方は原作を読むことオススメします!

ウィスラーとリス

一昨日の夜無事に2度目のウィスラー旅行から帰ってきました。
先週は快晴/アイスバーン気味でしたが、今週は超パウダー/晴れ、という
スキーヤーとしては夢のようなコンディションでした。
ちょっと夜飲みすぎで慢性的な寝不足でしたが楽しかったー。
練習しようと思っていた360もほぼ出来るようになったし満足。


最近のお気に入り動画。ヨーグルトカップから抜けられなくなったマヌケなリス。

2009/12/14

Point Robertsの話と景色の解説

前回Cypressの写真を載っけた際、写っている景色とスキー場との地理関係が
分かれば見てる方も面白いだろうなあ、と思っていたので時間が出来たのを
いいことに、google mapをちょっといじって地図を作ってみた。

まず大前提(笑)
バンクーバーここ!




Mt.Baker。こう見ると少なくとも300km以上は離れてますね。



Horseshoe Bayの景色。島が写ってるので分かりやすい。


最後はこの景色。実はこのPoint Robertsというのは半島の先っぽだけアメリカ。

あんな中途半端なとこに国境を引いたからにはアメリカがどうしてもあの場所を
キープしたかった理由でもあるんじゃないのか!?と思って調べてみると・・・

北緯49度線で国境を引いたときに、単に忘れられていただけだそうです(笑)
ヒューマンミスかよ!

あそこに住むアメリカ人は、半島なので当然行き止まりで、本土まで行くのには
飛行機に乗るか(なんと空港が存在する)、カナダをいちいち車で通りぬけるか、
舟に乗るしかない。そんなめんどくさい場所ですが、カナダ人にとっては
安く買い物をするのに便利な場所らしい。ガソリンや日用品がカナダより
アメリカのほうが安いので、ちょちょいと国境を越えて買い物だけ済ませ、
帰ってくるそうです。去年原油価格が高騰したときにカリフォルニア人が
メキシコまでガソリン買いに行ったって話題になりましたが、似たような
もんですね。

http://odekakeshimasenka.fc2web.com/border-pointroberts.htm

このページに詳しく載ってるので興味のある方は見てみて下さい。
面白いです。

ちなみに、半島の中心の国境を境に明らかにアメリカ側の方が緑が
多くて未開発。こんなとこに住む人は少ないからかな(笑)

Officially in break

今日のお昼過ぎ無事に最後のペーパーを終わらせて提出。
リース教授のEcological Context of Planning、という
生態学/物理学/システム論/経済学のミックスのような授業のペーパー
でしたが、僕は日本のエチゼンクラゲについて書きました(笑)
内容はそのうちここにも書きます。

とりあえずこれで正式に今学期終了!
この、何もしてないことへの罪悪感の無さが久しぶりです。

まあ、厳密に言うと学習は復習あって完結なので、残りの
冬休みをじっくり使って大量に入ってきた情報・考えを消化する期間とします。
特に一番興味のあったリース教授の授業では環境問題の根幹となる様々な
概念や考えを紹介され、全て繋がっているのは分かるのですが、それを
忙しい学期中に整理するのはなかなか大変だったので冬休みはプレッシャー無し
のお気楽状態でブログも使いつつ整理しようと思う。

今日は、ペーパーを出しおわって早速読みたかった本にとりかかった。

今読んでいるのは

Michael Pollan "In defense of Food: An eater's Manifesto" (2008)

UC Berkeleyのジャーナリズムスクールの先生ですが、3年前の交換留学中に
彼の本の1チャプターを授業で読んで以来、もっと彼の著作を読みたいと
思っていたので、最新作を学期初めに買っていたのでした。やっと読む時間が
できた。食べる、という生物として最も基本的な行為に関してまでプロの指導が
必要なのは人間だけ、そんなの変でしょ、という視点で近年の異常な健康志向に
対して警笛を鳴らす。アメリカ人は「世界一健康に熱心な世界一不健康な国民」。
ジャーナリストの書いた物なので、最近ずっと読んでた論文よりずっと
エンターテイニング。上手いジャーナリストが書いた英語の文章って憧れる。
そのうちレビューを書きたい。

あと2冊読む予定の本は

John Francis "Planet Walker" (2005)

知り合いに誕生日に貰った本。これも環境系の話題。
サンフランシスコで起こったオイルスピルを境に運転をやめ、何をするにも
徒歩で行うようになり、アメリカ大陸横断までしちゃった人の話。
弾き語りで人々の環境意識の向上を目指す、他の2冊に比べればストーリー中心のソフトな本。
・・・なはず(笑)

Jefferey Sachs "Common Wealth" (2008)

国連のMDGs(Millenium Development Goals)がらみであまりに有名な
ジェフリー・サックス(Columbia University,Earth Institute教授)の
最新(?)作。The End of Poverty(邦訳:貧困の終焉)を2年前くらいに読んで
いたのでサックス本2冊目。こっちの方が内容的には興味アリ。
ちょっと内容的にも厚さ的にも重いので冬休み中に読み終わるか・・・。



でもまずはスキーでしょう。
ってわけで明日の朝6時半のバスに飛び乗り再びウィスラー行っちゃいます♪
今回は3日間、日本人の知り合いお二人と。先週の快晴から一転、今週は
雪続きなのでパウダー期待↑

2009/12/13

チャオパ

日本の某服屋の話ではありません。

昨日、家の前にあるスーパーに餃子の皮があることを発見し、
これは近々時間が出来たら餃子を作らねば、と思いながら帰宅した。
キッチンで晩ご飯を作っていると、同じフロアの中国人の知人が明日(今日)
餃子作りをするからおいで、と誘ってくれた。

なんなんでしょう、この図ったようなタイミングは。


即答でOK。しかも皮もちゃんと粉から作るらしいので期待大。

そして今日、チャオズ(餃子)パーティー(ジンパならぬチャオパ)開催。
日中はペーパーを書かなきゃならんので皮作りは中国人三人に任せ、包むとこ
から参加。食に一切パッション無しの例のカナダ人も参加し、大量の餃子を
作っていく。一口に中国と言ってもバカ広いので、粉物を多く食べる北部出身の
二人が上海出身の人、僕、そしてカナディアンを指導しながら、鶏肉・豚肉・牛肉の
三種類の餃子を包んでいく。


アジア人4人は慣れた手つきで要領良く作る中、餃子どころかパスタを茹でる
のがやっとのカナダ人の彼は明らかに苦戦。いくつか皮を破った末、諦めて
食べることに専念することにしたらしい(笑)
入寮当時は、食に異常な情熱を燃やすヨーロッパ人/アジア人を不思議な
眼差しで見ていた彼も、最近はどうやらパスタとチキンナゲット以外にも美味しい
食べ物が存在することに気付いてきたらしく、こちらが食べてみない?と差しだす
物に割と冒険心を持ってくれるようになった。環境で人は変わるのだー。


出来上がったチャオズ(基本的に中国で食べるのは全て水餃子)はさすが手作り
の皮だけあって、市販のものより食感良し、味良し、モチモチしてて非常に
美味しかった。余った具をどうしよう?というので、では、と僕がロールキャベツ
リベンジとばかりに作ったらえらく感動してくれた。今回はキャベツをうまく
破らずに剥がせたので大分ロールキャベツらしい形に仕上がった。


今日のバンクーバーは午前中は雪。軽く積もって辺りは一面白くなった。

家の中でクリスマスソングをかけながら雪景色を見てるのが幸せ~。
もう師走ですなあー、早いもんだ。

2009/12/12

留学生ディナー

昨夜は同じプログラムの中国人の方にご飯に招いてもらったので
同じキャンパス内の彼女の家にお邪魔してきた。子供三人と共に
バンクーバーに移住し、ちょうど今は夫も中国から来ているので
みんなにご馳走したい、ということでプログラムの留学生を中心に
招待してくれたのだ。集まったのはメキシコ人、香港人、インド人と僕。

彼女は北京出身で、母国では英国大使館などで仕事をしていたらしい。
一番下の息子が4歳、真ん中の娘が9歳、一番上の娘が14歳と、
育ち盛りの子を三人も抱えながら大学院生活もこなしているという
パワフルなお母さん。尊敬です。

一番上の娘が日本大好きっ子らしく、独学で日本語も学んでいて、昨夜は
僕を相手に照れながらも学びたての日本語を披露してくれた。料理も日本料理が
好き、ということでお手製の寿司を振る舞ってくれた。美味しかったぞ!

その他にも美味しい料理が10点近くも列び、豪勢なディナー。
ミミガーやゴーヤなどの食材も並んでいて、北京出身なのにえらい
南方系な食材を使うんだなあ、とちょっと不思議に思った。
日本でも沖縄は似たような食材を使うんだ、と説明したら興味を
持ってくれていた。

ちょうど壁に東アジアの地図が掛かっていたので、ここ(関東)で
育ち、ここ(北海道)の大学に行きました、と説明すると、香港人の
知人が「ベイハイダオ!(北海道)」と興奮していた。香港人にとっては
北海道にラベンダーを見に行くのがとてもポピュラーなのだそうだ。
確かに北海道の観光地は韓国人・台湾人・香港人で溢れてましたなあ。

食後は赤ワインを片手にほぼ終わりつつある今学期のdebriefing
のような会話が始まった。あの授業はこうこう改善した方がいい、とか
今のとこ気付いたプログラムの強みと弱みはここだ、なんてああだこうだ議論。

みんな留学生とあって、プログラムの人の話でも結構盛り上がった。
主にカナダ人・アメリカ人のnon-English speakerに対する態度の
違いの話などなど。拙い英語を話す人に対して明らかなフラストレーション
を示す某○○さんは韓国で1年英語を教えた経験がある癖に理解がなさすぎる!
とか、お酒も入って結構みんなぶっちゃけトークを繰り広げる。

インド人も含めて割とアジア的価値観を持った人が多かったせいか、
気遣いに欠ける一部白人の横柄な態度にイラっと来てる人も多く、
「今だから言うけどあのシチュエーションでアイツのあの発言は有り得ない!」
とか言いながらみんなウンウン、と肯く。

うちのプログラムは一応留学生はそれなりの割合でいるけど、
半分くらいがアメリカ人なので、来年は「本当の」留学生がもっと欲しいよねえ、と全会一致。
アメリカ人がカナダで自分のことを留学生と呼ぶと失笑を買うのはお決まり。

来学期からはもうちょっとプログラムの人達とのソーシャルライフを
充実させたいなあ。

結氷



ここ数日の冷えこみで、うちのすぐ前にある噴水池が派手に
凍ってしまった。噴水の周りだけ丸く凍らずに残っているのが面白い。

今日は小雪も舞う冬らしい天気。こんな日は家の中で温々と・・・課題だ orz


追記

バンクーバーは冷えこんでるなあ、なんて思ってたらエドモントンに
帰省してるクラスメートから「こっちは-30だぜ」とメール。
天気予報見てみたら・・・



ハハハハハ・・・・頑張って下さい。。

アルバータ大学行かなくて良かった。