これからたまには英語ネタも書いてみようと思います。
(論文書くのに疲れるとブログ書いてます)
よく知っている単語でも微妙なニュアンスの違いがあるもの、というジャンルで
日本人もよく知っている基本用語tiredについて書いてみようと思います。
Tiredは中学校くらいでも習う用語で、日本語では恐らく100%「疲れた」と訳されているはずです。
しかし、実際英語圏でtiredを使うときは「眠い」というニュアンスの方が強い。
ここで英英辞書様を引いてみると・・・
Tired
Pronunciation:/tʌɪəd/ adjective
1 in need of sleep or rest
2 (tired of) bored or impatient with
3 (especially of a statement or idea) boring or uninteresting because overfamiliar
としっかり「眠り、または休息が必要な状態」と書いてあります。
確かに日本語でも「疲れた」と言えば間接的に「休みたい」と言っていると
解釈可能で、更に「休みたい=眠りたい」という拡大解釈も可能といえば可能ですが、
それはむしろ時間帯など文脈依存的で、普通日本人は眠りたいときは「眠い」と言うのが一般的。
実際に日本語の辞書を引いてみると
疲れる
1 体力や気力を消耗してその働きが衰える。くたびれる。
「働きづめで―・れる」「神経が―・れる」「生活に―・れる」
2 長く使ったために物の質や機能が悪くなったり弱ったりする。
「―・れた油」「―・れた上着」
3 飢える。
「既に峰に逮(い)て―・れ給ふ」〈景行紀〉
と書いてあり「眠りや休憩が必要」という意味は定義に入っていない。
「疲れた」と「眠い」の意味的オーバーラップが大きい英語ですが、じゃあ
「眠くないけど疲れた」って言いたいときはどうすればいいんじゃい!と思いますよね。
近いのはexhausted(疲れ切った、疲れ果てた)。ただ、exhaustedは
exhaustedで疲れ「果てて」いるのであまり気軽に使うのも大袈裟で気が引ける。
多分、I need a restくらいがちょうどいいんでしょう。あとはI'm worn out。
Worn out(wear outの過去形)は「使い切った」とか「磨耗した」という意味があり、
日本語の「疲れた」という単語の二次的意味などを考慮しても一番「疲れた」という
単語に近い言葉かもしれない。
ちなみに日本の英語教育では『眠い』はsleepyと習うもので、これは確かにもっと
直接的に「眠い」という意味ですが、こっちではほとんど使わない。
何故なら子供っぽいから。
日本語で言うと「眠いでしゅ」とか「おねむ」とかそんな感じかな(笑)
確実に言えることは、こっちでI'm tiredと言うと「疲れた」ではなく「眠い」と
言っていると受け取られます。
雨の小道
7 年前
3 件のコメント:
そうなんだぁ・・
シリーズに期待。
講演準備のパワポ作りにworn outするとブログみてます・・
ドイツ語圏出身の講師にのwie geht es ihnen?と聞かれて、ich bin muedeと答える日本の大学生。
もちろん、「眠いっす」と答えているのだけれど、厳格なヨーロッパの大学では学生が授業中にあくびとかありえないらしく、辞書で引くと”疲れた、眠い”のmuedeは先生にもっと深刻に受け取られる。
「大丈夫?具合悪いの?」
眠い < tired < muedeってこと!?
>QD
そうなんす。
シリーズになるほどネタがあるか
分からんけど思いついたら書きます。
>エリ氏
日本人は「眠い」も「疲れた」も
「ダルい」も気軽に使いすぎるって
だけかなあ?と思ってます。
日本人体力ないってだけかな。
欧米人が眠いのは本当に身体を
酷使しただけかも。事実、電車でも
授業でも欧米人って寝ないから
本当に眠くないんじゃないかなあ。
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