2011/03/03

論文書きについてのメモ

友人が来ていた間中断していた修士論文。
現在第三章の書きかけ、といった感じ。まだ道は長い。

指導教官に言われたことと、自分で書いてて常に思うことをメモ。

・論文の序章は「この論文の目的は~」というところから必ず始める。
それによって読者がすぐにこの論文が何についてか、というフレーミングが出来る。

これは自分としては少しジレンマで、「目的は~」という部分を理解してもらう
ためにはある程度背景知識を説明してからではいけないと思ってしまう。だけど、
背景から説明していると「目的は~」という部分に到達するまでがあまりに冗長に
なってしまう。これを解決するためには常に読み手の立場に立った書き方を意識すること。
書き手の頭の中のロジックで進めない。
「~は~である。何故なら~、~だから」というトップダウンの書き方をするべきで、
「~で、~で、~だから~である」というボトムアップの書き方ではダメ。

・章立てとスコーピング


以前に章立ての難しさについて少し書いたが、未だに何を"Introduction"の章に入れ、
何を"Methods"の章に入れ、何を"Model"の章に入れるか迷う。多分それぞれの意味を
厳密な意味で自分が理解出来ていない、という理由の他に「どういう読者を想定するか」
というスコーピングの部分も大きく関わっているんではないかと思う。
ある程度自分が書く内容に関して前提知識を持っている読者を仮定するならば
Introductionからいきなり割と突っ込んだ話をできる。もし万人が読んで分かる物を書こうと
すると前置きが長くなる。修士論文というのはその点でどういう位置付けにあるのかよく
考えるべきなんだろう。

・参考文献、脚注、付録等に譲る内容の判断


自分の論文のコアは何なのかをかなり厳密に定義し、論文の本筋に含めるべき内容と
含めない内容の優先順位付けをする必要がある。これもいちいち結構悩む。

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