最近流行りの「草食系男子」の「女子版」とでも
言うべきか。mixiコミュニティ発祥の「森ガール」という
言葉を最近本当によく聞くようになった。
とうとう今週のAERAの記事にまでなってしまった。
うちでは最近この言葉が流行りで、町でソレ系の
ファッションを見かけると男女構わず「あ、森ガール、
あ、森おじさん(笑)」なんていって茶化している。
(笑)が付けたくなってしまうのはこのネーミングの
せいだろう。どうしても滑稽に聞こえてしまう。
AERAの記事でも「森ガールはスコーンとお菓子を食べて
生活している」なんて書くもんだから、爆笑してしまった。
そしてちゃんとmixiのコミュニティでも、森ガールを茶化す
コミュニティまでちゃっかりとできていた。
ひと昔前を思い返せば、「コギャル」「エビちゃん」「あゆ」
など、いわば森ガールの対極のような肉食系ファッションが
流行っていたが、経済状況の悪化と共に一気に世の中は草食化
したようだ。
内田さんは「経済が好調の時は弱肉強食な生き方が、低調の時は
協力しあって飢えをしのぐ草食系な生き方が生存戦略上選択される」
というような事を書いていたが、的を射ている気がする。
ある現象が起こると、必ずそのアンチテーゼが生まれ、
それがサイクル化していく。だから歴史は繰り返す。
今は小屋の中でスコーンを食べている「森ガール」も
10年経てば森の中でエサを求めて走りまわる肉食系の
「ターザンガール」なんかに変身しているのかもしれない。
ずーっと一生同じ格好をしていればそのうち流行の最後尾
にいたはずが一周遅れて最先端を走っている、なんて
ことになるのだろう。
散々バカにしたようなことを書いておいてなんですが、
個人的にはナチュラルメイクでアンチ派手な森ガール
ファッションは結構好きです(笑)
要するに時代の流れである自然派志向、地産地消、
アンチ大量生産大量消費、そういうコミュニティ
みたいな中から派生した一種のスタイルが、なんでも
ジャンルと名前をつけたがる日本で「森ガール」に
なってしまった、というだけの話なんだろうけど、
森ガールのつもりで森ガールになったんじゃない人達は
「スコーンなんて食っとらんわ!!」と一括りにされるのに
反発したいんだろうと思う。
残念ながら我が町は森ガールの棲息地であるお洒落な
カフェがなく、本当の森しかないので、森ガールの代わりに
田舎のヤンキーが幅をきかせているのです^^;