2011/06/24

Toronto

カナダ東部旅行から帰ってきました。
簡単に写真つきで行った先をご紹介。

まずはトロント。今回の旅行は祖母と巡る旅ですが、トロントで合流だったので
最初の数日間は1人。ただ、ポートランドに留学していた頃の知り合いで現在ウォータールー大学
博士課程で神経心理学を学ぶフランス人の友達がトロントまで出てきてくれて、彼女と再会できたのは良かった。

<町並み>
トロントはさすがにカナダ第一の都市だけあって大都会だった。
地下鉄網が発達し、高層ビルが高く、ネオン街もあるし、少しNYに似てると思った。
それでいてNYのように警察があまりいなくても安全だし、多文化だし、暮らしやすそうだと思った。
バンクーバーは多文化というよりもざっくり言って白人とアジア人が半々、という感じだが
トロントは黒人や中東系の人が目立った。









<トロント大学>
UBCが西の雄だとすれば、東の雄はこのトロント大学とモントリオールのマギル大学。
トロント大学はカナダで一番知名度も高い。インシュリンの発見などの功績が有名でノーベル賞受賞者も多い。
東にある分それだけ歴史も長く、さすがに貫禄ある建物が多くてかっこよかった。
その中でも一際偉そうな建物がトリニティ・カレッジ(最後の二枚)。
UBCももう少し統一感のある綺麗な建物を建てれば良いのに。










<ナイアガラの滝>
せっかく近くにいるので、と思ってナイアガラにも行って来た。
泊まったユースホステルが出していた安いツアーパックを利用したので団体バスで移動。
観光バスなんて乗ったのいつぶりだろう。

ナイアガラは確かに迫力があったが、あまりに周辺が観光地化されすぎてて(カジノが林立してます)
ちょっと興ざめ。(この写真は極力人工物が入らないアングルで撮ってるので分かりませんが)
もっと自然なセッティングで森を出たらバーンと滝がありました、みたいなんだともっと感動した
かもしれない。まあ、正直言うとバンクーバーから夜行便の飛行機でトロントに着いて
翌日だったので眠い上に腹の調子も良くなく、天気もイマイチ、という条件だったのでそれも
差し引くべきか。

ちなみに、滝つぼに近寄るこのボート、Maid of the Mist(霧の乙女)という可愛い名前がついて
いますが、実際は霧どころか集中豪雨並みに濡れます(笑)ご注意を。




<食べ物>

トロント名物ってのは聞いたことがないが、まあ大きい街なので何でもある。
初日は和食が食べたくなったので適当に歩いて入った店がJapangoという変な名前の店。
しかしこれが意外や意外で結構アタリ。
20席もない隠れ家的な所で、本格的な日本料理屋だった。頼んだちらし丼に乗っていたネタも
新鮮でとても美味しかった。まがい物の寿司屋が多い中でまさか一発でアタリを引くとは思って
なかったのでラッキー。

二日目はイタリアンの気分だったので、ネットで評判が良さそうで中心部に近い店を探す。
こういう時にぱっとiPod touchを取り出して、スタバの外でWifiのシグナルを盗んでググれる
のはいい時代になったもんだ(笑)それは良いとして、行ったのはTerroniという割とカジュアル
なイタリアン。釜焼きのマルゲリータを食べたが、美味しかった。

最後の写真はナイアガラツアーの最後に寄ったワイナリー。修論を終わらせてバタバタと出てきた
ので全くこの地域の予習をしてこなかったが、ナイアガラの辺というのはカナダの一大ワイン産地らしい。
BC州にもオカナガンバレーがあるが、東の拠点はここ。アイスワインの80%がここで採れるとか。
ちなみにアイスワインは気温がマイナス14度にならないと作れないそうでーす。



2011/06/16

本当に起こってしまった

先日書いたホッケーの記事で、カナックスが負けたら、前回94年のようにまた暴動が
起こるかも、と冗談半分で書いたが、本当に起こってしまった。しかもかなり酷い規模で。


第七戦にもつれ込んだスタンレーカップ決勝戦は今日が泣いても笑っても最後の試合。
これで勝てばカップを手にするが負ければそこで2位が確定する。そんな「世紀の一戦」だけに
特にやることもないので僕もダウンタウンで友人と観戦することにした。
試合は5時からだったが、どこのバーも昼前から満席なのは分かりきっていたので、席を取ることは
端から諦めて、屋外スクリーンやバーの野外席の柵の外からサンドイッチと隠し持ったビール
(カナダでは公共の場では飲んじゃダメなので)を飲みながら見た。
試合は4-0でボストンに大敗。今までアウェイの試合は全て負け、ホームゲームは全て勝っていた
だけに今日のホームゲームは法則通り行けば勝てるはずだったがそううまくいかず。

完全にわかファンの僕としては特に思い入れもないので「あーあ負けちゃった」くらいの気持ちだったが
試合後のダウンタウンはいつもと少し様子が違う。何処からか黒煙が立ち上り、人々もピリピリしている。
ただならぬ雰囲気を感じ取り、気持ち悪いので早めに帰ることにした。

当初の予定では友人達とダウンタウンで一杯飲む予定だったが、今日の試合によるさまざまな
交通規制の関係で彼女等が公共交通でダウンタウンに来るのがあまりに面倒だと分かったので
近場の友人宅で会うことにしたのだった。


しかしダウンタウンを離れてから友人宅に到着してみると、テレビ中継がさっきまでいた
ダウンタウンの酷い状況を映し出していた。少なくとも10台以上の車が横転・放火され、その中には
バスやトラックそしてパトカーまで含まれていた。商店の窓も至る所で叩き割られ、略奪が多発し
警察の特殊部隊が催涙弾やペパースプレーで沈静化を試みていた。




テレビでも言っていたが、暴動を起こしているのはごく一部の人間だが、何より残念なのが
それを助長して喜んでいる周りの野次馬だ。酔っているから、とかいう言い訳なしにみんな
楽しそうにいつ爆発するかも分からない炎上中の車と記念写真を撮っているのが信じられない。


今晩の一連の出来事はあまりにアホらしく、僕も周りの友人も呆れて物が言えなかった。
バンクーバー市長も怒り心頭。前回の暴動が起こってから、ダウンタウンで大勢の人が集まって
騒ぐイベントに対して市は極端とも言えるほど敏感だったが、昨年のオリンピックを大きな混乱なく
乗り切ったのを機に徐々に信頼を取り戻していたところだっただけに今回の一件で完全にそれは崩壊した。

今後当分は"no fun city"と言われようがバンクーバー市はバカ騒ぎやお酒に対して規制的になる事は明らかだ。


ホッケーで負けたくらいでこんな騒ぎになるなんて本気でバカじゃないか?と言いたくなるが、
写真を見ると(そして常識的に考えて)暴力的になっているのは本当のホッケーファンではなく、
ただ単に目立ちたがりで暴れるきっかけが欲しいだけの連中だ。いくらアイスホッケー自体が暴力的な
スポーツとは言え、そこにスポーツマンシップはあり、明らかに各上のプレーを見せた相手チームの
ボストンブルーインズを称えるのが本当にホッケーを分かっているファン達だろう。


FacebookやTwitterを見ていると呆れたカナダ人達のつぶやきが数多くある。
いくつか紹介しておきます(僕の意訳で)


「中東など、世界には自由や生活の改善を求めて暴動が起こっている国があるというのにここ
バンクーバーではアイスホッケーに負けたことを口実に暇人達がそれらの国々の人達の年収以上もする
車を平気で叩き壊し燃やしている・・・情けなすぎる。」

「世界一住み易い街?先進国の教育された人達?冗談だろ?」


もうすぐバンクーバーを去ると言うのに、この街の大きな課題と負の側面を見せ付けられた気分です。

2011/06/13

Chiefへハイキング

一昨日からポートランドの友人が遊びに来ている。
二日続けてハイキングに行ってきた。
今日のはウィスラーに行く途中の町Squamishの名物、Chiefという岩山。
1時間ちょっとの軽いハイクだけど絶景。かなり良かった。リフレッシング!







2011/06/10

Canucksリーチ



先々週くらいからNHL(北米のアイスホッケーリーグ)のプレイオフ最終戦
スタンレーカップ決勝戦が行われている。日本シリーズのように7戦中4戦勝利した方が
カップを手にする方式だ。今年は地元のバンクーバーカナックスが絶好調で、1994年以来
17年振りにスタンレーカップ決勝に進出した。対戦相手はボストン。

最初の2戦はカナックスがホームゲームで連勝し、このまま勢いで持っていくかと
思われたがアウェイのボストンで戦った過去2戦は8-1,4-0とまさにボコボコにやられた。

しかし今日、再び本拠地バンクーバーで行われた5戦目は1-0のギリギリで勝利を手にし、とうとう
優勝に大手をかけた。

今日、そんな重大なゲームが行われていることをすっかり忘れていた僕は呑気にダウンタウンに
繰り出したが、行きのバスがやたらとユニフォーム姿のファンで混んでいたのでやっと気付いた。
ちょうどダウンタウンで用事を済ませた頃に試合が終わったが、街の中はお祭り騒ぎ。
ほんとカナダ人ホッケー好きだな・・・



至る所のバーから飲んだくれの客が溢れ出し、道路を走る車は皆が皆壊れるんじゃないか
というくらいの勢いでクラクションを鳴らしまくっていた。去年の冬季五輪のホッケー決勝でアメリカに
勝利した時
並みの盛り上がりだ。

バンクーバーは"no fun city"という名が付くほど、アルコール類やバカ騒ぎに対して行政や警察が
不寛容なことで知られているが、今日もホッケーの観客の数に負けない程警察官の数も多かった。
規制による市民の子供扱いに結構イライラしている人はいるが、今日見ていてもどさくさに紛れて
ヴァンダリズムをはたらく輩が少なからず見うけられた。ほとんどがガキんちょだったけど。
楽しむのはいいが他人に迷惑かけちゃいけない。

これで来週逆転負けしたら本当に暴動起こるかも・・・
(実際前回決勝で負けた時は暴動が起こり、それがキッカケで警察の取締りがキツくなったとか)
たかがホッケー、されどホッケー。

ちなみにカナダ人は同意を示す場合オッケー!ではなくホッケー!と言います(ウソです。)

2011/06/02

林檎製品はお粗末

二ヶ月ほど前にウィスラーに春スキーに行った際、半日ほど車の中に置いておいた
iPod touchが壊れた。原因はどうやら温度差による機械内部の結露。カメラ部分の内部に水滴が
見えたので恐らく間違いない。温度差、と言っても春なので大したことはないはずなんだが・・・

帰宅後、携帯水没時の要領で色々乾かしてみたところ数日後に見事復活したはいいものの、電池の減りが
異常に早くなり、時間設定も頻繁に狂うようになったので一昨日くらいApple Storeに持っていってみた。
幸い保障期間内で、こちら側が乱暴に扱ったわけでもない、ということで無料交換をしてもらえた。

しかし!

新品を手に入れて、色々アプリをダウンロードし直している最中になんとコイツがまた死んだ。
急死だったので理由不明だが、何も物理的なショックを与えていないので単なる不良品だったんだと思う。
Apple Storeを後にしてからほんの1時間ほどしてからの出来事だ。そのためにまたApple Storeに
行く羽目になり面倒な思いをした。

前からApple製品は壊れやすい、という評判は耳にしていたが、iPodしかApple製品は持っていないので
個人的にそれを実感することは今までなかったが、さすがに今回のはびっくり。こんなにひどい初期不良
は初めて!Apple Storeの対応はカナダのひどいサービスレベルに慣れきっているせいか丁寧に感じたが
そもそもサポートサービスを受けに行かなくてもいいようにちゃんとした物作れよ・・・。

Macのかっこいいデザインに何度か惹かれたこともあったけど、これでちょっと懲りました。。

近況

1ヶ月以上ブログを放置していました。
少し近況報告を。

5月中旬から2週間、SCARPにおける最後の授業を受講していました。
2週間の集中講義で、Planning for Local Economic Development(地域振興計画)というタイトル。
地域振興の中身そのものよりもどのように関係者を巻き込んで計画を立てていくか、という
フレームワークに主眼が置かれたプラクティカルな内容で、今後にも生かせそうだ。
授業の最終日には教授がワインやらチーズやらパンやらを持ち込んでプチパーティーが行なわれた。
これでここで受ける授業も最後かあ、と思うと少し感慨深かった。本当にこの二年弱はあっという間だった。


今月末は祖母と共にカナダ東部を旅行することになった。
トロント、モントリオール、プリンスエドワード島、ハリファックス、ケベック・シティと
5ヵ所を2週間弱で駆け足で巡る少し慌しい旅行になりそう。アメリカ同様(というかアメリカ以上に)
カナダの人口の大半は東側に集中しているので、バンクーバーにだけいてはカナダのほんの一部しか
見ていないことになる。この2年間経験してきたカナダとあちら側のカナダを比較する良い機会だ。



写真は先々週に行ったウィスラーの奥のMount Curieという先住民居住区。