2010/09/07

鮭を食べよう

現在、バンクーバー近郊フレーザー川のSockeye Salmon(ベニザケ)漁が歴史上
稀に見る大豊漁に恵まれている。3000万匹を超える鮭が戻ってきており、これは
3900万匹が遡上した1913年以来の数らしい。

鮭、特にSockeyeはこの地域の環境保護のシンボルになっている。
ここ数年、その遡上量が激減し、4年ほど禁漁になっていたほどだ。
昨年は予想していた10分の1、およそ150万匹程しか遡上しなかったので
この地域のSockeye漁は崩壊した、とまで言われていた。そんな中での豊漁、である。


供給が一気に増えたので値段が下がる。このチャンスを逃すまい!
という訳でスーパーに行って来ました。魚コーナーに直行。並んでます、並んでます。
大きなフィレが$15(1200円くらい)で手に入った。
そもそも去年は養殖か輸入しかなかったが、この大きさなら通常$20-30くらいするので
半分くらいの値段だ。それでも、漁港に直接出向いて漁師から買うと更に安いらしい。

家に帰ってすぐに適当な大きさに切って、一部を塩鮭に、一部を冷凍にした。
今日はニンニク醤油とみりんを入れたタレでmarinadeして頂いた。

これからしばらく鮭祭りが続きます。



2010/09/02

オーバーシュート

メルマガ登録している日経ECO JAPANの記事にもGFN関連の記事が
あったのでそのまま引用します。(→元の記事

足達英一朗 サステナブルな視点
自然がもたらす賦課量が赤字に転じた日

8月21日は、「自然がもたらす賦課量が赤字に転じた」節目の日となったという。
米国カリフォルニア州にある環境調査機関「グローバル・フットプリント・ネットワーク(Global Footprint Network)」が発表した。

彼らは、地球が毎年再生産できる資源の量を、自然がもたらす賦課量として算出し、
一方で人類が毎日消費していく資源と二酸化炭素を吸収するのに必要となる生物資源を
人間生活の需要量として算出して、比較を行っている。2010年は、1年間の賦課量を、
8月21日までの需要量で既に使い尽くしてしまったというわけである。
本来、一年分のはずの予算を9カ月足らずで使ってしまったという計算だ。

地球1個では足りない生活をしている

消費する食物や繊維を生産し、エネルギー消費から生じる廃物を吸収し、インフラ設備を
建設するために必要とされる土地の総面積は「エコロジカル・フットプリント」と呼ばれる。
これは個人単位でも、自治体単位でも、国単位でも、地球単位でも算出できるが、これを
世界の自然の資源再生能力と比較することで、すでに人類全体として見ても地球の生産能力を
超えた生活(地球1個では足りない生活)をしていることがわかっている。
ちなみに、過去「エコロジカル・フットプリント」は、世界の人々が日本人と同じ水準の
生活を始めたとすると、地球が2.4個必要になり、米国人のような暮らしでは5.3個にも
なるとよく表現されてきた。

「グローバル・フットプリント・ネットワーク」の計算は、これを「地球があと何個足りない」
というのではなく「1年間のうち何日分が足りない」というかたちで表現したものにほか
ならない。それにしても、この歳入と歳出のギャップ拡大のスピードには驚かされる。

赤字が始まったのは、そこそこ30年前ほど前のことだ。それが「自然がもたらす賦課量が
赤字に転じる」節目の日は、どんどん早くなり、2009年は9月 25日だった。それが今年は
計算精度の向上という理由もあるが、更に1ヵ月以上早くなった。また、人間生活の需要量の
うち、最も大きいのは温室効果ガスを吸収するのに必要となる生物資源で全体の半分以上を
占めるという。実際にはこの需要量が賄えないから、大気中の二酸化炭素濃度が上昇していく。

この団体のホームページには、個人のカーボンフットプリントを簡単に算出できるページ
があって興味深い。

それによれば、肉、魚、卵、牛乳、乳製品の消費はフットプリントを大きくし、国産品より
輸入品に依存していれば数値はより大きくなる。衣類、家具、電気製品の購入も
フットプリントの拡大要因だ。広い家に住んで、より多くの電気、ガスを使用すれば、
フットプリントを増大させる。自動車や飛行機の利用も同様だ。

一見ツケがきくから話は厄介になる

この発表を目にして、「日本の財政赤字と似ている」ことに気づく。赤字だといっても、
確かにすぐにカタストロフィーに見舞われるわけではない。「財政の赤字」も
「自然がもたらす賦課量の赤字」もツケを後世に先送りしているだけだ。
それでもどこかで、日々の暮らしを切り詰めざるを得なくなるときが来る。

ツケがきくことで最も厄介なのは、赤字を是正しようとしても、経済への悪影響を
懸念する声が一気に高まり、「赤字の是正」を全面に掲げる論調がタブーとして
封印されしまう点だ。

その結果、選択肢は狭まる。あるいは「皆で進めば怖くない」と開き直るしかなくなる。
特に景気が底割れしそうな状況下で、耳障りのよい環境・エネルギー分野の新成長戦略や
海外インフラ輸出戦略に注目が集まるのは当然のことだろう。
それに水を差すつもりは決してないが、それでも「自然がもたらす賦課量をいかに
大きくできるのか」「人間のフットプリントをいかに小さくできるのか」を足下で
見直していく作業を、決してないがしろにしてはならないと思う。

ちなみに、2006年の数字を用い、日本の国土だけを取り出して「自然がもたらす賦課量が
赤字に転じる」時期を試算してみると、本来1年分のはずの予算が2月いっぱいも持たない。
すなわち、ほかの国に肩代わりしてもらい、さらに過去のストックを取り崩して、帳尻を
合わせている姿が、そこから浮かび上がる。

2010/09/01

ポストGDPを考える時期

少し古い話題(といっても数週間前)ですが、中国のGDPが日本のGDPを
上回ったことがニュースに取り上げられた。

正直、人口が10倍以上の国に何故今まで抜かれてなかったのかが不思議な
くらいだったので驚きはしなかった。ただ、この事実に対して日本がどう
対応するか、というのは今後の国の行く末を左右する結構大事な点だと思う。

考えられるアプローチとしては:

(1)GDPという指標にこだわり、経済成長を推しすすめる方向性。

総額では今後更に成長を続ける中国に対して勝ち目は一切無いので、
恐らくper capitaの議論に持っていくのではないかと思う。1人当たりGDPでは
まだ日本は中国の約10倍の値だ。ただ、per capitaでも日本は概ね世界23-24位
くらいに留まっているので、誇れる数値とは言い難い。

ちなみにper capitaも純粋に頭割りにした平均値に過ぎないので、その国の
格差構造などは隠蔽され、国全体の豊かさ、という意味では正確な数値とは言い難い。
不平等の程度を表すジニ係数なども同時に見る必要がある。

(2)GDPという不完全な指標を見直す好期と捉える方向性。

昔からGDPは不完全な指標だと指摘され続けてきている。
例えばブータンなんかはGNH(Gross National Happiness:国民総幸福度)という
独自の指標を使って豊かさを測ろうとしていることは有名。
その他にも自然資本のストック、経済格差、社会保障、などを豊かさの指標に
組み込むことが提唱されている。エコロジカル・フットプリントもまさにこの
文脈の中に位置するもので、自然資本の量を計測することで豊かさの指標を
補おうとするものだ。
世界が「持続可能な発展」の方向に流れ始めている今、GDPに代わる
もっと包括的な指標を世界に先がけて採用することはちょうど中国にGDPを
抜かれた日本にとって採るべき戦略だと思う。

ちなみにGDPの不完全さについては日頃読ませて頂いているla dolce vitaさんの
ブログ(→世界級ライフスタイルのつくり方)にとても分かりやすい記事が載っている
(→「幸福度をGDP算出に」

この記事の中で特に印象的なのは、GDPを押し上げる要因と押し下げる要因の箇所。
以下に引用。

例えば、次のような現象はすべてGDPを押し上げる要因になります。

- 刑務所の囚人の数が多い(刑務所を維持・運営する支出が多い)
- 訴訟が多い(巨額の弁護士費用がかかる)
- 車社会である(ガソリン消費量が多い)
- 産油国である
- 肥満に起因する医療費が多い
- 公的医療がなく、民間の医療費・保険支出が多い
- etc....

こうやってあげると、すべてある国を指しているような気がしてきますが・・・(笑)

そして、次のような現象はGDPを押し下げる要因になります。

- 家・インテリアをDIYする人が多い(住宅・リフォーム支出が減る)
- 公教育が行き届いており、教育費支出が少ない
- 食料を自給自足する人が多い
- バカンスは友人同士で家を交換することが多い

確かに1人あたりGDPが高い = 豊かな社会、とは言いがたい。


現在はGDPの高い国=お金持ちの国=国際社会で権力のある国、という構図が
出来上がっているので、どうしてもGDPというのは気になる指標だ。
しかし、上記のように、台頭してくる人口の多い途上国に対して日本はGDPという
土俵では今後あまり勝てないことが予想される。それならば論点をずらして、
ポストGDP主義への舵取りをここで一気に取るべきなんじゃないだろうか。

その1つの可能性として、エコロジカル・フットプリントは環境、という面から
ある程度国際間で比較可能かつ包括的なものを提供しうると思う。
先日、WWFジャパンと僕のインターン先のGFNが共同で執筆した
エコロジカル・フットプリント・レポート」が発表された(→日経記事
ここにもGDP偏重主義から脱することを提案するセクションがある。

ちなみにこのレポートの和訳は僕が結構担当しました。
ので、ヒマな人は読んでみてください(笑)グラフィックも結構凝っていて
綺麗だと思います。

少しでも自分が貢献した仕事がこうやって世に発表されるのは嬉しいことです。

追記

ちなみに、Redefining ProgressというNPOも、その名の通りGDPに変わる
指標を提唱する有名な団体です。

2010/08/31

ポートランドの自転車レーンがマリオカートのレーストラックに


いいセンスのイタズラだ!
だけど市は消すらしい。ポートランドなら行政も消さずに残すかと思ったけど。

2010/08/30

学部時代の友達と再会

カリフォルニアから帰ってきたその日から、大学の学部時代の友人三人が
カナダに遊びに来てくれた。昨日までの9日間、これでもかというくらい
みっちり遊び倒した。
三人とも微生物や植物を研究する生物専攻の院生で、同じ農学部の一年生
からの友達なのに今では自分とはえらく違った分野を研究してる。
農学部ってかなり括りがデカイ学部なのでこういうことが起きる。
久々に純粋理系分野の人達と話をして新鮮だった。
みんなこのご時世にもしっかり希望の就職先に内定を貰っていて
学生最後の海外旅行、ということでハイシーズンにも関わらず奮発して
来てくれた。感謝。

後半4日間を使って行ったカナディアン・ロッキーでは少し悪天候に見舞われた
ものの(吹雪含む)、見どころではしっかり晴れた。バンクーバーでの滞在含めて
天気運はかなり最高でした。みんな晴男、晴女だったのかな。

それにしてもやはりロッキーの景色は壮大。まるで絵葉書そのまんまの景色でした。






















最近どんどんと写真ブログ化してる気がします・・・

2010/08/20

食べるために生きる

昨夜は、1ヶ月半タダで泊めさせて頂いたうえに色々と面倒を見て
くれたステイ先の知人夫妻へのお礼を込めて、彼らの家から歩いて
すぐの場所にあるChez Panisse(シェパニーズ)に彼らを招待した。
1階部分は固定メニューのレストランで、2階部分は自由にメニューから
選べるカフェとなっている。

シェパニーズは、カリフォルニアン・フレンチ、カリフォルニアン・イタリアン
と呼ばれる北米西海岸の料理スタイルを確立させた「伝説」のレストランだ。
オーナーのアリス・ウォーターズは食のカリスマとして知られる。

バークレーのグルメ・ゲットーと呼ばれる界隈にひっそりと店を構え、
1年前から予約で一杯、ということもあるほどの超有名店。一応ミシュランでは
一ツ星を獲得しているらしい。世界のベストレストラン50店、というのにも
三年連続くらいでランクインしたとか。まあそんなことはどうでもいいんですが。

高級レストランであることに間違いはないんですが、ここの良いところは、
変に気どっていないところ。カリフォルニア料理を振る舞う店らしく、姿勢も
カリフォルニアそのもの。良い素材を、良い調理法で、良い調理人が作る。
だから少々値段は他より張るけど、別に肩肘はらず、美味しく食べてもらえば
それでよい、という気持ちのいいメッセージが伝わってくる。
建築も全然煌びやかではなく、フランク・ロイド・ライトの影響を受けていると
思われる木で出来たシックな作りだ。

凝った味付けで、複雑すぎて何を使ってるのか検討もつかないような
料理よりは、ウンと新鮮で素材の味そのものを楽しむあっさり目の料理が
趣味の僕にとってはここはパーフェクト。文句なしで美味しかった。

ワインは、知人がチャリティーオークションで手に入れたラベル無しの
ナパの赤を持ち込んだ。市場ではかなりいいお値段で売られている
らしい高級品だったので、彼らは特別な時のために1年間とっておいたそうだ。
これがまた絶品。安くて美味しい物も山ほどあるけど、やはりある程度金を出さないと
手に入らない味もあるんだな、と久しぶりに思わせてくれた、そんなワインでした。
ワインに疎い僕でも明らかに違いが分かる、とても上品な味だった。

頼んだ料理は以下。


+ 前菜 +

Garden Lettuce Salad
(ガーデンレタスのサラダ)

Monterey Bay sardines toasts with cucumbers, cherry tomatoes, and chervil
(モントレー湾産イワシのトースト乗せ。プチトマト、胡瓜とチャービルのマリネ添え)

+ メイン +

House-made rigatoni alla Norma with eggplant, tomato, basil, and ricotta salata
(茄子、トマト、バジルとリコタチーズの自家製リガトーニ)

Tomales Bay clams baked in the wood oven with corn, potatoes, and tomatillo salsa
(蒔釜オーブンで焼いたタマレス湾産ハマグリとコーン、ジャガ芋、トマトサルサ)

Pizza with wild nettles and Parmesan
(蒔オーブンで焼いた野性のイラクサとパルメザンのピッツァ)

+ デザート +

Kaki Farm Black Mission figs and raspberry tart with vanilla ice cream
(カキ農場のブラックミションイチジクとラズベリーのタルト、バニラアイスクリーム添え)

Meyer lemon sherbet with Lucero farm strawberries
(マイヤーレモン*のシャーベットとルチェロ農場のイチゴ)

*マイヤーレモンは、夏でも高温にならないカリフォルニアのこの地域で
とれる酸味の少ない甘めのレモン。少し柚子のような感じでとても美味しい

Burnt honey ice cream with July Red nectarines and O'Henry peaches
(焦がしハチミツのアイスクリームとネクタリンと桃)



学生の僕にとってはいいお値段でしたが、高いと言っても東京スタンダードで
言えば全然安い。今までもっと高いところはいくらでも見たことがある。

バックパッキング中は乾物やクラッカーみたいなもんばかり囓っていたせいも
あってか感動のあまり終始溜め息をつきながら食べてました。
やっぱり美味しい物食べてる時が一番幸せを感じるなあ。食いしん坊万歳!

バークレーに寄った際は是非行くべきお店です。但し予約を忘れずに!

バックパッキング

ヨセミテ国立公園北部を4日間テント無しで歩いてきました。
荷物30kg背負って30kmくらい歩きました。

とりあえず膨大な数撮った中から少し載せます。