世界には「生きるために食べる」人達と
「食べるために生きる」人達の二種類がいると思う。
そう感じざるを得ない状況を毎日寮のキッチンで目撃する。
といっても、僕含めほとんどの人達は後者で、面倒臭い
と言いながらも、まあ割とまともな物をちゃんと作って
楽しそうに食べている。
ただ、一人、サスカチュワン州出身(ここがミソ。)のカナダ人で、
毎日のようにパスタに粉チーズだけをかけて食べている人がいる。
ちょっと頑張った日でもチキンナゲットをトースターで焼いて
牛乳と一緒に食べるだけ。晩ご飯はそれだけ。
ただ、甘い物には目がないので4リットルのアイスクリームは
1週間もかからず平らげるし、普段は水かコーラしか飲まない。
あまりに不健康・食に無関心なので周りは心配してちょこちょこ
お裾分けをしてあげながら、色々質問攻めにしてみる。
「朝ご飯は何食べてるの?」 ー 「朝は食べないよ」
「お昼ご飯は何食べてるの?」ー 「サンドイッチ。それも肉とパンだけ。」
野菜を口にするのは2,3週間に1度あるかないか、くらいらしい。
彼と好対照なのが僕のランニングパートナーであるスイス人O君。
彼は普段からパイを生地から作って焼いたり、一人でグラタンを
作ったり、高価な輸入物のスイスチーズを買うもんだから
1週間の食費が$100を超えることもザラだという(普通の人の2倍くらい)。
2人のエンゲル係数を比較したらもの凄い差があるだろう。
一般的に「美食の国」と言われるベルギーに留学した弟のホスト
ファミリーは、美食とは程遠いほど食に無頓着な家庭だったらしいし、
単純に文化でくくることはできない。
でも彼がバンクーバーではなく、サスカチュワン出身だと聞いて
妙に納得してしまった。食への情熱って、やっぱり食文化が豊かな
所で養われるものなのは確かですよね。。
雨の小道
7 年前
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