通訳の練習や英語の練習でシャドーイングという方法がある。
ラジオやテレビで喋っている内容を数秒遅れで繰り返す。
聞いたことを自分の口で再現することによってリスニングもスピーキングも
鍛えられる。
シャドーイングにはこれと同じような意味で、誰かにくっついて
仕事を習う新人、というような意味もある(まさに影[shadow]のように)。
今日はその「シャドーイング」をしてきた。授業の課題で、興味のある分野で
働いてる都市計画家の人を適当に自分で探してコンタクトをとり、その人の1日を
経験してレポートしろ、というもの。僕が選んだのはメトロ・バンクーバー(地域政府)
の地域計画を策定している女性。彼女の元でインターンをしていた学部の
知り合いに紹介してもらった。
朝、まだ暗い7時に家を出て職場へ向かった。かなり久しぶりに晴れて
くれて、朝の柔らかい光が綺麗だった。
電車とバスを乗り継いで行く。
窓から見える山並み。もう上は雪だ。
朝露で白くなったグラウンド。初冬の朝。
晴れると本当にバンクーバーは景色が綺麗な場所だ。
職場は20階建ての全面ガラス張りの建物で、上からの景色は思わず息を呑む美しさ。
オフィス内も超綺麗。日本の政府の建物と大分雰囲気が違う。
肝心のシャドーイング。9-12時はバンクーバー地域22の自治体代表者が
集まる月例の会議に一緒に参加させてもらった。地域の交通計画や温暖化ガス
削減目標に向けた取組のプレゼンなど、興味深い内容ばかりだった。
お昼は彼女の同僚と共に近くのインド料理に連れて行ってもらい、奢って
頂いた。昼食の間も、同僚の方に色々質問をし、日本のことも色々と聞かれて
有意義な時間だった。午後は主にインタビュー。彼女が都市計画家になった経緯
やこの地域の課題や今後の展望、大学院で習った知識がどこまで職場で活かされて
いるか、などなど1時間近く語ってもらった。その後も、環境系の仕事をしている
彼女の同僚に1時間ほど話を聞いて15時くらいに終了。
どの方も超きさくで、ミーティングもジョークを交えつつ白熱した議論が
展開されていた。働いている人はみなワークライフバランスがかなりとれている
印象だった。こういう機会がないとインターンをするまでなかなか実際の職場
を体験することはないのでとても貴重な経験だった。
聞いた話はまた後日アップします。
ちなみに彼女はなんと札幌に3年間住んでいたそうで、最初は
江別でホームステイ、その後は白石区に住んでいたらしい。こんなところで
こんな北海道ローカルトークをするとは思ってもみなかった(笑)
雨の小道
7 年前
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