関係の深いアイパット、という考え方がある。
ちなみに会話の中で使ったらほぼ確実にiPadと聞き間違えられる。
I=P×A×T
Impact: 人間が環境に及ぼす影響力
Population: 地球全体の人口
Affluent: 1人あたりの所得
Technology: 1ドルあたりの所得が環境に影響を与える影響力
ジェフリー・サックスのCommon Wealthの中でも書かれているシンプルな方程式
ですが、因数分解的に考えられるので頭を整理するのには良い。
現在、世界的にPの増加は避けられない。
Aを下げろ、とも言えないのでやはりTをどうにかしなければならないことになる。
持続可能な発展とは簡単に言えば「Aを上げながら同時にTを大幅に下げていく」ということだ。
そのために再生可能エネルギーの開発や電気自動車などの普及は欠かせない。
しかし、TはTechnologyの略、ということになっているが、個人的には技術に頼る前に
出来ることがたくさんあると思っている。それは個人のライフスタイルに関わるあらゆる
選択においての細かな心掛け。
今ステイしている知人の2人はその点凄い。2人とも生態学者で、熱心な性格な
こともあるが、ここまですれば他の人に注文をつける資格があるな、と思わせる。
例をあげれば
・野菜など生鮮食品を入れるプラスチックの袋まで全てリサイクルするので
買い物で袋は一切使わない。
・半径15kmくらいの移動なら全て自転車。
・物を洗う時は本当にチョロチョロとしか水を流さない(本当に洗えてるのか些か疑問)
・ゴミは1週間にスーパーの袋1袋分しか出さない(これは驚いた・・)
ゴミの少なさは特に驚いたが、秘訣はやはり包装物の細かな使い回しと、
家庭菜園でほとんどの物を育てているので食べ物をあまり買わずにすむからだろう。
どれも必要に迫られれば出来ることだが(金銭的インセンティブや昔のように
そもそもプラスチックの袋など無かったときなど)、今の世の中でこういうことを
コツコツとやるのは根気と慣れが要る。しかし2人はあまりに無理なく自然とやって
いるので幸い僕も知らぬ間にその癖が身についてしまった。良いことだ。
アメリカはこういうストイックな人と、信じられない程無関心な人の両極端が
存在する。やはりありとあらゆることが二極化している社会だ。
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