2011/07/27

バンクーバー人はドタキャンが多い仮説

何人かのカナダ人に、バンクーバーの人はドタキャンやギリギリまで決断をしない人が多い、という
話を聞いた。幹事からすれば、結構迷惑な人が多い、ということ。
僕も何回かパーティーやイベント企画する中でそれは感じていたが、単にカナダ人全般(あるいは北米人全般)
に共通する適当気質かと思ってさほど気にとめたことはなかった。

しかし、同じ国内でもトロント他東の方から来た人(バンクーバーから見ればほとんど全部東だけど笑)
ですらバンクーバーに来て驚いた、と言うのだ。

何故なのか。


そこである友人が彼女なりの仮説を教えてくれた。


彼女曰く、バンクーバーの人は基本的にアウトドア好きな人が多く(これ事実)、かつバンクーバー
は天気が結構不安定で、予報がコロコロ変わる(これも事実)。

これら2つの事実から、恐らくバンクーバーの人は例えば冬なら大雪が降ったらスキーへ、
夏なら晴れればハイキングやロッククライミングに、いつでも行ける態勢を整えておきたい人が
多いので、できるだけその他の予定を入れてスケジュールを固定しちゃうのを避けたいと思っている。


僕の実感では、これは結構説得力のある仮説だと思っている。


まあ要するに欲張りでワガママってことなんですが(自戒を込めて)・・・

2011/07/01

Quebec City

最後はケベックシティ。ケベック州の州都で、北米で二番目に古い都市。
(ちなみに、全然知らなかったが、一番古いのはフロリダ州セントオーガスティンらしい)
ここの旧市街は北米唯一の城塞都市で、今でも街が城壁に囲まれている。
もうここはヨーロッパっぽいっていうかヨーロッパ。みんなフランス語ばっかりだし
北米にいることをすっかり忘れていました。旧市街の中は他の北米の近代的なグリッド(碁盤目)
ではなく、複雑に入り組んだ細い道が家々の間を縫うように通っている。グリッド都市は確かに
合理的かもしれないがいかにつまらないか、今回改めて実感。迷路のような街のほうがわくわく感が
あるし、歩行者のために出来ているので歩きやすい。

今回の旅の中でもケベックシティはお気に入りの街です。









Halifax, Lunenburg

PEIからバスで5時間ほどでノヴァスコシア州州都のハリファックスに到着。

1912年にあの有名なタイタニック号が沈没したのはこのハリファックス沖だった。
そんなわけあって、今でも多くの犠牲者の遺体がここハリファックスの墓地に眠っている。

また、その5年後の1917年にはハリファックス港内で二隻の船がお互い航路を譲らずに起こった衝突事故に
より、大惨事が起こった。衝突された方のベルギー船籍の船が火薬を大量に積んでいたのだ。
衝突の衝撃で火災が起き、積荷であった約2,600トンのトリニトロトルエン等に引火し大爆発。
まさか火薬を積んでいる船だとは知らず見物に来ていた市民2000人強が即死した「ハリファックス大爆発」だ。
なんと広島・長崎以前では最大の爆発だったそうだ。

ハリファックスは皮肉にもこの「タイタニック号沈没」と「ハリファックス大爆発」という
2つの哀れな事件により有名になった。

ハリファックスでは写真を撮らなかったが、以下の写真はハリファックスから1時間ほど西に行った場所に
ある世界遺産の街ルーネンバーグ。大英帝国の北米植民地都市の特色を残す町として知られ、色とりどりの
ペンキで塗られた家々がサンフランシスコを思わせる海沿いの斜面に並ぶ綺麗な町。


Prince Edward Island (P.E.I)

トロント、モントリオールとカナダ第一、第二の都市を訪れた後は一気に今度は
カナダで一番小さい州、プリンス・エドワード島(通称PEI)へ。PEIは日本人にとっては
「赤毛のアン(Anne of Green Gables)」の舞台として有名。作者のルーシー・モンゴメリーが育った島で、
人口14万人しかいない何とものどかで平和な島だ。
州都で、島内で唯一「町」と呼べる規模のシャーロットタウンは実はカナダが連邦制発足(1867年)と独立への話し合いを最初に行なった場所として歴史がある。

島内の土はすべて赤土で、それが木々や草、そして海と綺麗な色のバランスを見せてくれる。
島の主産業は観光、農業、漁業。特にロブスター漁、じゃがいも、にんじん、たまねぎなどの農産物、そして酪農が盛ん。
と、ここまで聞くと北海道とそっくり。そう言われれば、行ったことないけど礼文島・利尻島辺りの道北の風景と似てる。















Montreal

お次はモントリオール。
(仏語発音はモンレアル)

カナダで唯一公用語がフランス語のみ、というケベック州の最大の都市。
また、1967年には万国博覧会、1976年には夏季五輪を開催した都市としても有名。
日本でも人気のCirque du soleilの本拠地でもある。

町並みは新旧が混在し、北米と欧州の要素も混在する。
一見完全にヨーロッパに来たかのように感じる場所もあるが、走っている車の車種や
大きさがとても北米的だったり。ちょっと不思議な場所だ。

着いた日はちょうどケベック州の祝日だったため、休みの店が多かった。

<新市街町並み>
最初の三枚はカルチェラタン(Quartier Latin)、いわゆる学生街。パリにも同名の地区があるが、
ここはUQAM(Universite du Quebec a Montreal:ケベック大学モントリオール校)の学生の溜まり場。






<マギル大学>
カナダ最古の大学で、「カナダのハーバード」という愛称を持つマギル大学。医学部が特に有名。
(ちなみにマギルはハーバードのことを「アメリカのマギル」と呼ぶそう 笑)
モントリオールにはフランス語系の大学が二校と英語系の大学が二校あるが、マギルは後者のうちの1つ。
やっぱりここもトロント大(通称UofT)と同様建造物が古いので貫禄がある。いちいちかっこいい。





<旧市街町並み>
街の中でもローレンス川沿いの地区に旧市街が広がっている。ここは路面が石畳。
ノートルダム大聖堂はなかなかの迫力だった。もちろんカトリックの教会だが、建築家はアイルランド人の
プロテスタントだったらしい。しかし建設中にカトリックに改心したとか。







<ジャズ・フェスティバル>
ちょうど着いた次の日から有名なモントリオール・ジャズ・フェスティバルが始まった。
あいにくの天気だったが、いくつかステージを覗き、パフォーマンスを楽しんだ。




<聖ジョセフ礼拝堂>
カナダの守護聖人聖ジョセフに捧げられた礼拝堂で、ドームの大きさはバチカンのサン・ピエトロ寺院に
次いで世界二位の大きさらしい。確かに馬鹿でかかった。モントリオールを見下ろすロワイヤル山の麓にある。