2010/11/27

言葉について

英語圏にかれこれ計7年くらい住んだが、英語という言語は
キリがないくらい単語やイディオムやスラングが多い、といつも思う。
日本の若者言葉も訳が分からない言葉がたくさんあるが、英語の
スラングはその比じゃない気がする。

昨日のスキーでも友人が"I yardsaled"と言っていたので何だそれ
と思って聞いてみたら・・・

Yardsale

【意味1】不要品を自宅の前の庭先で売るガレージセールのようなもの。
北米ではよく行なわれる習慣。


というのが辞書的な解説になるが、もう1つが

【意味2】スキー・スノボでスキー、ストック、帽子、ゴーグル
など身に着けている物全てが外れる大転倒。
(要するにぶっ飛んだってこと)



同じ意味でwipe outという言い回しはよく使うがyardsaleは初めて聞いた。
しかも他の英語の表現の多くのように、"I yardsaled"といった名詞を動詞化
した使い方ができる。日本語でも「ググる」というような言い回しをするけど、
英語ではもっともっと頻繁にこういう使い方をする。というか極端に言えば造語で
良ければ割となんでも名詞を動詞化できちゃう。特に最近のネット関連の用語で顕著。
(I Googled, Wikipediaed, Facebooked, Blogged, etc.)

Yardsaleの他にも"shred the nar"という最早解説不能のサーフィン、スキー、
スノボー限定用語も教えて貰ったが、こちらは日本語にすると「滑り倒す」
という感覚が一番近いか。とりあえず普段は絶対使わない言葉。

Yardsaleは本来の意味であるヤードセールの比喩的表現だが、想像すると笑える。
「商品陳列してるように見えるからそう言うの?」と友人に聞いたところ、
「全くそんなこと意識せず使ってたけど多分そういうことだろね」と言っていた。
母国語だと良くあることだ。

日本語もよくよく考えてみれば

「ありがとう」→ 「有り難う」→ "It's impossible" ,"That can't be possible"
「どういたしまして」→「どういたしまして?」→ "What happened?","What do you mean?"
「さようなら」→ 「左様なら」→ "If it is so" (意訳だと"OK, then"かな)

となり、「さようなら」はまだ良いとして他は英語に直訳すると結構違和感。
この解説をすると、「本当に日本人はpoliteだね」と言われる。
もちろん日本人はそんなこと一切考えずに使ってる。

言語って面白い。

2010/11/26

初滑り

今日は学科の友達3人とウィスラーに行って来た。今シーズン初滑り。
11月に滑りに行けたのは何年ぶりか。去年は異常気象で11月に
ウィスラーは5mの降雪量があったけど、1年目の期末時期とモロ被りだったので
忙しくて家で指をくわえて見てるしかなく、悔しい思いをした。

今年の積雪量はまあ例年並み(110cmくらい)という感じだ。
(北海道のスキー場はかなり雪不足みたいなので110cmあれば良い方だけど)
まだシーズンはじめなので山の上部のリフトは動いてなくて、下の方もまだ岩やら
草やらが露出してる所が結構あった。ただ、昨夜20cmの新雪が降っていたので、
コンディションの良いバーンでは軒並みトップシーズンかと思うような
パウダーが味わえて大満足。今週末はアメリカのサンクス・ギビング(感謝祭)
なので明日と明後日はアメリカ人が大挙して押し寄せるでしょう。

今年から学生限定激安のシーズンパスの年齢制限が26歳から29歳まで上げられた。
ただ、その代わりに$100くらい値段が上がった(それでも$500)。
そのお陰で比較的年齢層の高いうちのプログラムの友達も買えるようになったので
ウィスラー仲間が増えたのは良かった。
友達の中にはバックカントリーにのめり込んでる人達も多いけど、さすがに
ウィスラーの学生パスの値段はお得なので、今年は買う人が多かった。

来学期は授業が週に1コマしかないので週に5日は論文と授業、2日はスキー、という
山とパソコンの往復生活になりそうだ。

それにしても初滑りの日はひたすら疲れる。もう太ももが筋肉痛気味。
まだ9時だけど風呂入って寝る気満々です。

2010/11/23

寒さの話題



ここ数日のバンクーバーは季節はずれの異常な寒さの話題で持ちきり状態。
誰に会っても大体一言目は寒さの話題。

今朝の最低気温はマイナス9.5度、最高気温はマイナス3.5度で、11月23日としては
記録を取り始めて以来最も低い最高気温(なんかややこしいですが・・・)を記録した
らしい。1月の札幌の結構寒めの日くらいか。
おまけに昨夜は強風が吹き荒れていたので、体感気温(wind chill)はマイナス17度
だったとか。

オンタリオ、アルバータ辺り出身の友達は、「寒さを逃れてバンクーバーに来たはずなのに
地元と大して変わらんやんけ」とブツクサ言っている人が多かった。
まあでもさすがにカナダの他の地域に比べればマイナス10度でもまだ暖かい方だと
思いますが・・・
(イエローナイフで働いたことのある知人は毎冬何度かマイナス50度近い気温を経験したとか)

寒さ耐性っていうのは結構慣れの要素があるのは確かだと思いますが、それは人間に
限らず動物もそうみたいで、極寒のオタワから連れてきた犬がバンクーバーに来て
1年経ったらヘタレになった、という友達談。

まあでもいくら慣れようが寒いもんは寒いです。自転車乗ると耳がちぎれそう。
雨が降らないのは嬉しいけど。

2010/11/21

冠雪した山々

今日も買い物ついでにカメラを持って出かけた。
雪を被った山々が、粉砂糖を振ったガトーショコラみたいで綺麗。






凛とした空気

雪雲が去って、北極からの冷たい空気がどんどんと流れ込んできた。
空気が澄んで綺麗だけど、手足の先からジンジンと冷える。冬らしい冬日だ。

一昨年は寒くて大雪、今年もその予報。よりによってオリンピックイヤーだけ
歴史に残る暖冬だったという、この不運さがなんかちょっとカナダっぽいというか・・・




2010/11/20

一夜明けて

もう溶け始めてきた。雪の峠は過ぎたけど、寒さのピークは明後日みたい。
マイナス8度まで下がる予報。今の時期の札幌より寒いじゃんかー。




積もってしまった






友達とバーで3時間くらい語って、外に出てみたら真っ白!10cm近く積もった。
今夜降る、とは言っていたけどこんなに予報が当たるなんて。いつも当たらないくせに。

お陰で本場札幌で3年間鍛えた冬道自転車走行術を使うことになってしまった。
まさか11月中旬のバンクーバーでこの技を使うとは思わなかったぞよ。

1.ブレーキをかけない (よって下り坂は絶対NG)
2.ハンドルを切らない (目的地への直線距離を考えてハンドルの向きをセット)
3.滑った、という感覚を察した瞬間、すぐさまペダルから足を離し着地、
タイヤとともに足を滑らせる(※友人の指摘により訂正)

以上三箇条を守っておけば、転ばないで走行可能。
雪が深すぎたら潔く諦めましょう!

2010/11/18

バンクーバーにも初雪

今季一番の寒気が南下してきた影響で、今日昼くらいからガクッと気温が下がった。
郊外のBurnabyでは積雪があったよう。バンクーバーも僕が住んでいる場所では
ついさきほどから雨が雪に変わりました。明日の夕方から夜にかけて
一層寒くなるようなので積もるかもしれない。
月曜辺りが寒さのピークのようで、最高気温は0度、最低はマイナス6度まで下がる予報。

今年は寒冬、という予報が早速当たってます。

オレゴン・ポートランドの最近の取り組み

第二の故郷、アメリカのポートランドのことはついつい気になって
たまに色々なウェブサイトをチェックしているが、最近環境面でアツいのが
以下の二点のニュース。

・Herman Dalyと並んでエコロジカル経済学の世界的権威であるRobert Costanzaが
今年の9月からポートランド州立大(PSU)のInstitute of Sustainabilityのディレクターに
就任した。PSUは一昨年くらいに財団から2500万ドル(約20億円)の寄付金を貰った
のをきっかけに元々力を入れていたサステイナビリティ関連のプロジェクトを大幅に
拡張してきた。Costanzaの引き抜きもこのお金があったから出来たに違いない。

・ポートランド市、Oregon University Systemなどが共同で立ち上げた
The Oregon Sustainability Centerという建築プロジェクト。
官民共同プロジェクトで、サステイナビリティ関連の研究・教育・ビジネスなどの
中心地として機能することが期待されている。水は全て再利用、エネルギーはオンサイト
で自給、二酸化炭素排出量はゼロ、という完全クローズドシステムになる予定だそうだ。




アメリカで環境系の勉強するならポートランドはイチオシ。
今後ますます注目が集まる街じゃないかと思う。

2010/11/09

プレゼン

毎週モデルに介入して変更を加えていくアーバンデザインのクラス。
今週はうちのチームがデザインを担当する番だったが、発表の二日前まで
チームメンバーの都合がなかなか合わなくて、昨日と今日は一日中スタジオに
篭ってモデル作りに励んだ。

毎週違うチームが発表をするが、週を追うごとに明らかにハードルが
どんどんと上がっていっている。パワーポイントのプレゼンは必須ではないけど
毎回みんな綺麗なものを仕上げてくるので、次のチームはそれより更に良いものを
作らなければ、というプレッシャーがかかる。

見かけは二の次、と言えどパワーポイントの見易さとかっこよさは結構大事だ。
最近はInDesign, Illustratorといい、グラフィック系で遊ぶのにはまってるので
積極的にプレゼン作成を担当させてもらって色々試している。
この際だからOffice2010の新しい機能を駆使してプレゼン作りの練習をしまくろう。


2010/11/03

テクノロジーを最大限活用する

ITをうまく使うと物事が本当に便利になることがある。
特に資料の一元化、電子書類の整理法、といった分野でそれを感じる。

特に以下の2つのフリーソフト

(1) Dropbox (架空のUSBメモリのようなもの)
(2) Mendeley (参考文献管理ソフト)

が秀逸だと思う。

両方に共通するのは、ネット上のスペースと自分のパソコンのファイルが
常にsyncするようになっていること。僕はデスクトップとラップトップを
併用しているので、ネット経由で両パソコンのデータが常に統一化されるのは非常に便利。
ラップトップで編集、保存したファイルを今度はデスクトップで編集したい、という
時に今までのようにいちいちUSBメモリを使って移さなくて済む。
Google docsなどのクラウドのサービスと結局同じことではあるけども、
WordやExcelにエクスポートしなくてもそのままWord file, Excel fileとして
フォーマットの互換性などを一切気にせずやり取りできるのがいい。

特に論文を書いている今(最近授業が忙しくて進んでない、ヤバイ)、この
2つのソフトを使いまくっている。例えば、論文用のファイルは全てDropboxの
"論文フォルダ"に放り込んでおく。また、Mendeleyにも必要な論文を全て入れておく。
そうすれば、デスクトップで論文を書くときも、カフェでラップトップを使って
論文を書くときも、全てDropbox内のファイルを編集、保存し、Mendeley内に入れておいた
論文から参考文献を引用できる。

授業のリーディングにも使える。うちの学科は教科書を使う場面が少ない。
その代わり、授業の読み物はpdf形式で教授から直接メールされることが多い。
これら添付ファイルをデスクトップかラップトップで一度ダウンロードし、
そのままDropboxの"Classフォルダ"に放り込んでおく。そうすればもう片方の
パソコンで読むときも再度添付ファイルをダウンロードすることなく、Dropboxの
フォルダからpdfを開けば良い。

この「ネットワーク経由でsyncさせる」というアイディアは複数台のパソコンを
所有している人や、異なるパソコン環境で同じファイルの編集作業をする人にとって、
どこで保存したファイルが最新の物かということを一切考えずに済む、
という点で革命的に楽。まさに情報の一元化だ。

最近引越しをして、住所変更の手続きとかがえらく面倒だった。
全ての情報がメールアドレス、という"住所"に一元化されていたら物理的な
移動がほとんど関係なくなるのに、と思った。実際、請求書の多くは電子化
されているので問題ないが、無料購読している都市計画関係の学会雑誌などは
未だに前の住所に行ってしまっているみたいで、最近まったく読めてない。。