2010/05/31

便利なFirefoxアドオン

今教授のRA(リサーチ・アシスタント)として簡単なお仕事をやらせて
もらっていて、その一環としてアメリカ全州の"Climate Action Plan"
という「気候変動政策のまとめ」みたいな書類を集めています。

各州の環境局のウェブサイトにpdfとして載っていることがほとんど
ですが、チャプターごとに分けてリンクが貼られていることが多く、
いちいち「pdfを開く」→「保存」とやるのは意外と面倒な作業。

そこで活躍するのが"Down Them All!"というFirefoxのアドオン機能。



このアドオンの凄い所は、ダウンロード可能なファイルにリンクが貼られているページ上
で右クリックをして"Down Them All!"を選べば、1つずつリンクに飛ばなくても複数の
ファイルを全て同時にダウンロードしてくれるところ(上の画像参照)。


この間卒業生のためにパーティーを企画した時、想い出写真のスライドショーみたいな物を作った。
その時、個人が持っている写真を集めるためにflickrへ写真をアップしてもらった。
しかし、flickrから一旦僕のパソコン上に写真を全てダウンロードする必要が生じ、
複数のファイルを一気にダウンロードできるソフトがないかとネットで探していた時に
見つけたのが"Down Them All!"だった。これを使ったお陰で、もの凄く面倒な作業が
わずか数分で終わってかなり助かった。

使う場面は限られるかもしれませんが、いざという時は絶大な威力を発揮します。
オススメです。

2010/05/25

ハーバード大学 - 『正義』の授業 -

たまたまネットで見つけた『ハーバード大学 白熱教室』という
シリーズ。最近NHKが日曜日に放送しているらしい。
マイケル・サンデル教授による"Justice"という授業で、なんでも
ハーバードの学部生に一番人気なのだとか。

MITが数年前からオープンコースウェアで授業をネット公開し始めてから、
知の共有/公開というのが一般的になってきたが、TV番組として放送されている
のは初めて聞いた。毎回『正義』に関わる異なるテーマとその実例(ケース)を取り上げて
議論し、それをより一般化した哲学理論として紹介する。とてもうまく出来た授業
だと思う。高校の「倫理」の授業のディベートを思い出した。

こういう答えのない問題をああだこうだ議論するのって楽しくて結構好きです。



授業を撮影したTV放送を更にYoutubeで見る。凄い時代だ。

でも、Youtubeは早く見ないと即削除されることも最近は多い。

2010/05/21

今回のOil Spillはオバマにとっての9.11

久しぶりの更新です。

メキシコ湾で起こったBP社による石油掘削施設爆発&原油流出事故から
早くも1ヵ月が経過した。
1日に5000バレル(約80万リットル)以上の原油が流出しているとのことなので
周辺の生態系や、養殖業で生計を立てている漁民への影響は計り知れない。
(油汚染の鳥類への影響に関しては知り合いが結構関わっています。
http://blog.livedoor.jp/abura060303/に詳しい。)


事故が起こった直後、漁業コミュニティからの訴訟を恐れて、彼らを清掃部隊として
雇う代わりに「現場で見たことは秘密にする」「BP社を訴えない」という契約を
させていることがメディアで非難された。

今回の事故により、前大統領選挙で共和党ペイリンが何度も繰り返していた
"Drill Baby Drill!"のOffshore drilling(海底石油掘削)が説得力を失うこと
だろうと思う。しかし、それに対してグリーンニューディール政策を掲げ再生可能
エネルギー開発を強く訴えていたオバマ大統領は今回の事故を足掛かりに、国として
もっと大きな方向転換をするべきだった、好機を逸した、と主張する記事を以下にご紹介。

Obama and the Oil Spill 5/19

『The World is Flat』等で有名なThomas FriedmanのNY Timesのコラム。

要約&解釈としては

・今回のoil spillはオバマにとってのハリケーンカトリーナである、という
論調が見られる。しかし、カトリーナの際問題となったのは、ブッシュ政権の
対応スピードの遅さだった。その点今回のオバマの対応は非常に迅速だった。
そこが問題なのではない。

・むしろ今回のoil spillでオバマ大統領がブッシュ大統領と構造的に同じ過ちを犯して
いるとすれば、その比較対象は9.11である。

・ブッシュ大統領が2001年9月12日の朝にガロン当たり$1の「愛国税(patriot tax)」
と称したガソリン税を提案していたなら多くのアメリカ国民がそれに同意しただろう。
しかし、ブッシュ大統領が実際採った行動は1.戦争と2.自国製品を買うことの奨励、だった。
結果的にどれだけの石油を消費し、対戦相手である敵国を潤したことか。

・今回の「環境版9.11(oil spill)」は石油依存という根本的な問題の解決を促す
格好の機会だったにも関わらず、オバマ大統領はBP社を厳しく叩く、という
対症療法的対策しか行っていない(“Think small and carry a big stick.”)

・新たな「炭素税」や「ガソリン税」を課す、というのは保険制度改革でかなり
体力を消耗した民主党にとって、共和党に新たな攻撃材料を提供してしまう、という
怖れがある。それが消極的な対応の大きな原因。現在Kerry,Liebman両議員が提案している
新エネルギー法案に対して熱意が欠けるのも、これが原因。



著書の『Hot, Flat and Crowded(邦訳:グリーンな革命)』での9.11に関する主張を
oil spillにも当てはめた形。フリードマン氏の文章はリズムがあり、説得力
もあって割と好きですが、アメリカイケイケ的な典型的アメリカ人、という印象を
受ける。。

2010/05/14

Last night in San Jose

現在夜7時。サン・ホセ市内のホテルより。
今夜がコスタリカ最後の夜。明日の朝3時のタクシーで空港へ向かい、
早朝の飛行機でヒューストン→LA→バンクーバーというルートで帰ります。

2週間弱のステイで色々ありすぎて消化に時間がかかりそうですが
楽しく、勉強になったのは間違いない。平均年齢が30歳くらいで、既婚者が
半数近くいる、というマチュアなグループでしたが、他の学部の人達とも
知り合うことが出来て本当に有意義だった。みんな本当に頭が良いし知識も豊富で
学生同士の些細な交流がかなり勉強になった。

コスタリカは特殊な国だということもとても良く分かった。
のちのち整理したいと思う。

とりあえず明日朝起きるためにそろそろ寝ます。