2011/01/22

論文の章立て

僕の学部時代の卒論の意義は:

1.『早くスタートを切ること』
2.『きちっとした論文を書くのがいかに難しいか』

を学んだことでした。

今回の修士論文はその反省をいかして1についてはある程度クリア。
しかし2についてはやはり繰り返しのトレーニングが必要と感じます。

学部の卒論に比べて(当然ですが)修士論文のほうがテーマが
より絞られているのでscoping(どこまで書くか、という範囲決め)は
しやすいのは確かですが、やはり一番時間がかかるのが章立ての部分。
最もロジックが問われるところです。

文章を書くときの基本ですが、複数の文章が段落を作り、複数の段落が節を作り、
複数の節が章を作り、というようにメッセージの塊がヒエラルキーを作る構造を
強く意識しなければいけない。これは厳密にやると本当に頭を使うし、長いこと
同じことを考えていると訳が分からなくなってくるので休み休み取り組み、かなり時間がかかるものです。
主張点のダブりをなくし、読者が論文を理解するために必要なコンセプトを最も
分かりやすい順番に並べ、かつ全体のロジックを考えた優れた章立てをするのは難しい。

また、本のようになるのを避けつつも、自分のメッセージを大きなコンテクストに
当てはめて論じることも重要。絞りつつも絞り過ぎない、そのバランスをいかにとっていくかに結構苦心します。
こういうことをパッとすぐできる人は頭良いなあと思う。


僕が今のところやっていて頭が整理されるなあ、と思ったやり方は:

基本ルール:論文の構成は常にトップダウン。大きい構造を決めて細分化していく。
- 最も大きなコンセプトの塊が章を作る。その章内で何をカバー(主張)したいか紙に列挙。
- 列挙したものの中で主張点が類似したもの同士でグループを作る。
- そのグループ内で更にサブグループを作れる場合は作る。
- 最小単位のグループ内で、更にコンセプトの大小を判断して大→小の順に並べる


これをきっちりやればある程度章→節→項の流れが見えてくる。


この基本ルールを常に意識してもうちょっと自分の論文のコンテクストに当てはめて考えると

(1) まずは序章、本論、結論、という3つのおおまかな構造を作る。
(2) 序章と結論の部分は決まったようなものなので本論部分に集中。
(3) 本論の中心がモデルである場合は、モデルを構成する各要素を最も基本単位に分解。
(4) それら構成要素がどのように組み合わさってモデルが出来ているか、という最終形をできれば図式的にまず説明。
(5) 構成要素をそれぞれ説明。
(6) 構成要素同士の組み合わせ方を説明

という感じか。

ミクロで見たりマクロで見たり、というズームイン、ズームアウトを繰り返すので頭疲れます。
ただ、いいトレーニングであることは間違いないので辛抱。

さて、論文に戻らなきゃ。。

4 件のコメント:

hiro さんのコメント...

初めまして。おそらくyuさんと同じ大学院生のものです。私は日本の大学にいるのですが、今論文提出の直前で同じことを思いながら書いてきました。論文書き上げるのって大変ですよね。お互い頑張りましょう!

yu さんのコメント...

hiroさん

はじめまして。
コメントありがとうございます!

論文を書くのは本当に大変ですね。
仕事として毎日やってらっしゃる
研究者の方々を尊敬します。
hiroさんは理系の大学院でしょうか。
お互い納得の行くものを書き上げられる
ように頑張りましょう!

kumi さんのコメント...

ゆうさん!!!
この記事のポイント、今年卒論書くときに参考にさせてもらいます!
ゆうさんお元気ですか?
SCARPの建物の前通るたびにゆうさんいないかなぁーって無駄にきょろきょろしちゃいます。

yu さんのコメント...

Kumi

やったら分かるけど、論文の構成って
論文の内容の範囲を決める作業だから、
最初に枠を決めてからリサーチ始める
といいと思うよー!

実は最近はSCARPに全然いないんだ。
家かコーヒー屋で1人ポツンと論文
やってます(笑)