2010/03/02

アドミション委員会

3週間くらい前からAdmission Committeeという、うちのプログラムへの
出願者の書類を審査する委員会に入っています。今年の9月に入学してくる人達を
決める大切な仕事ですが、学生も加わって(手を挙げれば参加できます)1人1人の
合否を議論します。

最終的な決断のウェイトで言えば、もちろんこの仕事に慣れていて過去の蓄積もある
教授陣が大きな部分を占めていますが、思ったよりも学生の意見がかなり尊重される。
僕が気に入って、この人は是非入れたい!!と思う人がいて、それが説得力のある正当な
理由ならば通っちゃう。

例えるならば日本のAO入試の合否決断に在校生が加わる感じ。
テスト方式の受験だと公平性が保たれるように採点も極秘で行われたりしますが、
そもそも書類審査って明確な点数的基準もない総合審査なので、その辺ユルい。
「書類持ちだしてどっかコーヒー屋で見てもいいよ、その代わりちゃんと返しといてね~」
といった感じで、信じられないくらい柔軟というかルーズというか・・・。

さすがに個人情報満載なので、他人に詳細を語らないことなどを最初に約束する
プロセスはありますが、あまり厳しくない。よって、もちろんこの場で具体的な話は
書けませんが、全体的に感じたことをちょっと書きたいと思います。

僕は環境系のstream(集中分野)なので、同じstream志望の人達の書類を見てます。
合格するのは30人くらいで、出願者は200人くらいの模様(これは例年大体似たような
数字で、公表もされてるので問題ないはず)

1人1人の志望理由書、成績(GPA,GREのスコア[うちではオプショナル])、推薦状
履歴書などを見て項目別に点数をつけてランキングをつけていく。確実に採りたい、
って人には早く連絡して奨学金のオファーを出さなければいけないのでまずは
成績など分かりやすい指標を使って上から見ていく。成績全てではないとはいえ、
やはり効率的に優秀な人を採っていくためにはこうするしかないんでしょうねー。
教授の意向によって全然やり方が違うとこもあるみたいですが。

就職活動のESで学歴によって切られるってのも良いか悪いか別として結局同じこと。
全員対等に見ていきたいけど、限られた資源で効率良く優秀な人材を採用するためには
ある程度目で見える指標が必要だし便利。


ざっとやってみた感想は・・・難しい!あるライン以上はみんな成績は良いし、
経験も豊富だし、推薦状も良いものを取ってくるし、その中でランクづけするのは
正直心が痛む(笑)明らかにダメってのと明らかに良いってのは文字通りはっきり
してて、その間にいるごちゃっとした層が似たり寄ったりで順位をつけるのが
非常に難しい。教授陣ももちろん同じこと言ってました。

あと、予想以上に教授陣はもの凄く丁寧に書類を読みこんでいる。
どうせ書類たくさん見ててうんざりしてるから適当に書いたって関係ないだろ、
と思ってたら大間違い。行間までちゃんと読んでます。凄くパーソナルに
その人の辿ってきた経緯を想像し、ここは評価すべき、っていうポイント
を言ってたりしててびっくりしました。自分の書類もこんな感じで議論
されてたのか、と思うとちょっとハズカシイです(汗)

面白いのが、この人は!って人に関してはみんな意見が一致したこと。
似たような中でもやはり光る人はいて、そこはほぼ全員(学生・教員)似たような
高いランクをつけていた。正直自分がつけたランクが全く教授と一致せず、
トンチンカンだったらどうしよう、と思ってたから自分の目はそこまで狂って
いなかったんだな、とほっと安心(笑)
逆に中間層の中ではランク付けにかなりバラツキが出始める。
重視するポイントが審査する人によって違ったり好みが出てくるからだろう。

これまた就活に例えると、受かる人は複数の所からオファーが来るってのと
似てるのかな。でも就活はその人のスペックだけではなく社風とか企業文化との
適合性も大いに関係あるのでいくら優秀でも受からない人はいて、その辺
少し違う気もします。

最後に、推薦状が一番読んでてつまらない。ほとんどの推薦状はベタ褒めの嵐で
(良く聞くことだけどホントなんだ、これが)、やはり一番有効なのは具体的に
その人の良い点、欠点を指摘してるもの。ビッグネームや審査してる教授の知り合い
からの推薦状でもない限り出来る限り一番自分をよく知ってる人に書いてもらうに
越したことはない。


と、結構就活に例えてみましたが、そもそも僕がこの委員会に入ろうと思ったのも、
審査する側を経験してみたかったからに他ならず、近い将来やってくる就の活って
もんの採る側の気持ちが少しでも分かればいいかな~と思ってやってみました。
(書類審査だけで面接はないけど。)

時間かかるし面倒な作業も多いけど貴重な経験になりました。
あとはこの経験を活かして「この人は!」って思ってもらえる人になれるかが
大きな問題です(笑)


ってなわけでざっくし書いてみました。
こんな裏話を書いてもいいのか?と思われるかもしれませんが(全然秘密情報は
書いてませんが)実際このプロセスはホントその学校次第、その学部次第、その教授次第
で全然違うので、例えこの記事で詳細を明かしたとしても他のやり方と全く違う可能性大
なのであまり参考になりません(笑)

ただ、凄くおおまかな点はどこも似てると思うので今後受験される方へのご参考までに。

2 件のコメント:

QD さんのコメント...

大学院の選抜委員会に参加しました、というだけで就活の売りになったり・・しないか・・でも非常に貴重な体験だと思います。興味深いコメントでした。

yu さんのコメント...

ウリになればいいけどね~。
まあいずれにしろ貴重な体験でした。