2010/08/08

Google本社潜入

今日はカリフォルニアに住んでいた小学校時代の友人と会う約束を
していたので、スタンフォードまで迎えに来てもらって一緒にお昼を
食べた。彼は学部時代に2年連続でグーグルの夏インターンを経験し、
1年前から正社員として働いている。今は携帯プラットフォームAndroidの
プロジェクトに関わっているそうだ。

グーグルと言えば、毎日社員は無料のランチが食べ放題で、無料送迎バスがあり、
オフィス内にはビリヤードテーブルやファンキーな会議室があることで知られる。
それこそ「グーグル本社」とでもググれば遊び心満載の名物オフィスの写真が大量に出てくる。
これとかこれとか

最早世界に知らない人はいらないくらいパソコン生活の隅々に浸透しているし、
かなり便利で賢いアプリケーションを次々に世に無料で送りだしているので
コンピューター専攻の人にとってグーグルで働くことはドリームジョブだ。
しかも職場は上記のように至れり尽くせりの羨ましい環境なので、人気がない
はずがない。なんと1日に3000通も履歴書が送られてくるとか・・・

社員は1ヶ月に2人までゲストをランチに呼べる、と聞いていたので前々から
「食わせろ」とおねだりをしていたが、今回はあいにく僕が平日働いているので
予定が合わず、週末に会うことになった。ランチは食べれないがキャンパス(IT系の
会社は本社のあるオフィス群をキャンパス、と呼ぶ)の見学は可能だったので、潜入してきた。


まずはandroidの開発オフィスへ。
変なドーナッツやらカップケーキのオブジェが並んでいる(笑)
これは、AndroidのOS名が全部お菓子の名前(Cupcake,Donuts)とかなので、
それにちなんでどんどんオブジェが増えているんだそうだ。

メインキャンパス。

お馴染みグーグルカラーのパラソルが並ぶ。カフェテリアの野外スペースだ。

キャンパスのど真ん中にビーチバレーのコート(笑)
その外にもプール、ジムなどが完備されている。

中に入るのにゲストパスを発行!
ここからは室内だったので生憎撮影禁止でした~。

入口入ってすぐにはGoogle Earth体験室、というのがあって、プリクラ撮影機を
でかくしたようなスペースに入ると360°Google Earthの映像が映しだされている。
真ん中にあるコントローラーを使って普通のGoogle Earthのように操作できるが、
まるで自分が空を飛んで移動しているような感覚になる。これはマジで凄い!
楽しくて30分くらい遊んでしまった。バンクーバーの自分の家を友達に見せてあげたり、
プチ・バンクーバーツアーもした(笑)

他にも、有名人が来るたびにポラロイドカメラで一緒に記念写真を撮ってる名物社員の
コレクションが壁に貼ってあったり。来社した人達は錚々たるメンバーで、
オバマ大統領からナタリー・ポートマン(羨ましい!)まで、ありとあらゆる業界の
著名人がグーグルを訪れていることが分かる。日本人では竹中平蔵の写真がありました。
ノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツや、DNAらせん構造の共同発見者ワトソン
なども来ていて、これらの生写真を見てちょっと興奮してしまった。
ノルウェーの王子夫妻と肩組んでる写真もあり、こんなカジュアルで
いいのかよ、と思った。さすがアメリカ西海岸(笑)

その後はその辺に転がっているグーグル自転車を借りて、キャンパス内を
サイクリング。
サッカーフィールドやバスケコートまである。
グーグル通りも発見!



友人はさぞかしいい給料を貰っているんでしょうが、ボロ車でかなり質素な
生活をしていた。小学校以来人が変わっていなくてちょっと安心(笑)
ただ、明らかに肥えてました。グーグルに入ると食べ放題のカフェテリアのせいで
5kgは太る、と言われているらしい。なんか、2ヵ月前に乗ったアラスカクルーズ
(うちの家族は通称「飽食船」と命名)の異常な量の食べ物を彷彿とさせる話だ。

そんな羨ましいグーグルですが、今朝のサンフランシスコ・クロニクルでは
ちょうどグーグルの人材獲得能力に陰りが見えてきた、という話が載っていた。
クリエイティビティを発揮したい個人には組織として大きくなりすぎてきて、
最近の優秀な人材はFacebook,Twitter,などのスタートアップ系の会社に引き抜かれて
いる。Facebookの役員の1/4だかは元グーグルのマネージャー級の人材らしい。
昔一世を風靡したYahoo!が徐々にGoogleに地位を奪われたように、Googleも
若くて勢いのある、小さい企業に徐々にその地位を揺さ振られている。
そうやって今は小さいが、将来性のあるベンチャー企業にどんどんと人材が移っていく
ことによりその企業が成長し、「将来のグーグル」となる。

大企業になってしまっては魅力的ではない、というのが日本と大きく違う所だ。
日本でも近年優秀層がベンチャーに流れる傾向にあるが、やはり大半の一流大学の
卒業生は大企業志向がかなり強い。まあ文化的な土壌が全然違うのであまり比較しても
しょうがない気もしますが。
友人も、ずっとグーグルにいるつもりは全くなく、数年働いたら大学院に行って、
その後はどこかスタートアップで働きたい、と話していた。

色々と興味深い1日でした。

2 件のコメント:

elhi_k さんのコメント...

業種としては少し違うけど、今ITはアップルの一人勝ちなので、Googleにも頑張ってほしい。androidがあまり日本で根付かなかったのが残念。。docomoだからかな。

yk さんのコメント...

アップルは確かに魅力的だと思う。
今デスクトップ検討中でiMacの誘惑が
すごい。
こっちは使ってる人凄く多いけど、日本
はどうなんでしょ?

AnderoidはDocomoって知らんかった。