2009/12/10

多文化主義(続)

先月米加比較という形でカナダの多文化主義について少し触れた。
多文化主義の原則は、異なる文化を持つ集団が共存する社会においてそれぞれが
対等な立場で扱われること。それがどうも「お互いの文化を尊重」というポジティブ
な形ではなく「統一感のなさ」というネガティブな形で見える気がする、といった
趣旨のことを書いた。

その後も多文化主義については気になっていて、今日たまたまWikipediaで
多文化主義のページを見ていたらこんな記事へのリンクを発見。

2007年トロント大の社会学者が行なった調査で、異なる時期に移民してきた人達と
その子供へのアンケート結果が人種別に分けてページ下部に表で出ている。

最近移民してきた人達(1991-2001年)と1991年以前に移民してきた人達を比べると
最近の移民の方が自らをカナダ人と認識している割合が低く、差別を感じたことが
ある人の割合も高い。また、第2世(彼らの子供達)についていえば、自らをカナダ人と
認識する人の割合はもちろん親よりも高いが、差別を感じたことがある人の割合は
親と同様またはそれよりも高い結果が出た。唯一差別を感じたことがある人の割合が
子供の代で減ったのは白人のみ。全ての項目で白人と有色人種の間で大きな差があった。

多文化主義のモデルと言われるカナダもやはり言われる程うまくはいっていない。
このようなRacial devideを解消しなければ2005年パリで起こった移民による暴動
のように、社会的な問題に発展する恐れがある、という指摘もされていた。


うーん、やっぱりそうなのか。と思いました。

2 件のコメント:

依利 さんのコメント...

スキーの写真にはかなり非白人が多かったけど、テロリスト呼ばわりされてた彼を含めてインド系なのか黒人なのかよくわかんなかったー

90年代以降の移民の人種構成が変わった(ヨーロッパ白人から、第三世界の非白人への移行)一般的な背景って、
アメリカ史では、冷戦終結に伴う世界各地での政治体制の変化とか、グローバル化とか色々ありますが、中でも私が一番大きいと思うのが、法改正だと思います。80年代後半に国内で、移民法改正があり、アジア系移民がますます増加し、イギリスが移民法を変えたことでcaribbianの移民が急増したはず。確か。。

カナダはどうなんだ?とまた疑問が沸いてしまった 笑

こういう比較、とっても自分にはありがたいです。

乱暴だけど、私の中で
カナダ・ニュージー/アメリカ・オーストラリア
と図式化されていて、/の前がサラダボウルで、後ろがるつぼ的な。後者には法的な人種差別が歴史的にあったことも衆知の事実ですし。
そうなると南アに興味が沸いてきて、yuさんが教科書で読んだ本はどんな感じだったのかなーと気になります。

自分の関心が最近、かなり都市研究に傾いています。

yu さんのコメント...

テロリスト君はカナダ人だけど元々は
親はスリランカ出身です。
もう1人女の子でフランス人(北アフリカ系)とカナダ人のハーフの子もいたけどその人はちょっとアジア人っぽい顔立ちだったよ。

移民の人種構成の変化とかはちゃんと
勉強してないんだよねー。
でもバンクーバーの中国系の多さは
香港返還時に将来に不安を抱いた
香港人が一斉に国外に逃げだした
ことに帰因してるよ。といっても最近は香港からの流れが中国本土に移って
るらしいけどね。

elhi氏の言うようにその他
の民族は移民法改正とかの影響が
あるんだろうね。カナダは71年に
多文化主義を正式に政策として採用
したからその後一気に増えたんだろうと思います。

カナダ・ニュージー/アメリカ・オーストラリアかあ、僕の中では(オーストラリアもニュージーも行ったこと内けど)カナダ・オーストラリア・ニュージー/アメリカってイメージかな。カナダとオーストラリアって似てる気がするよ。でもオーストラリアの方がアジア系への差別がカナダより
キツイと聞いたことがあるな。

ちなみに上記のこと、教科書とかで
読んでないです。ほとんど感覚トークなのであんまりアテにしないでね(笑)