2010/01/12

暖冬と五輪

昨年末から日本、アメリカ東海岸、欧州と揃って寒波に見舞われて
いるようですが、こちらバンクーバーでは11月後半~12月初旬に
一度強い寒波と山では大雪が続いていた時期がありましたが、それ以来
ちょっと拍子抜けの暖かさが続いています。

先週から今週にかけては特に暖かく、連日最高気温は10度くらいまで
上がっています(多分平均は5度くらいだと思います)。
この連日の暖かさのせいで、数日前に行って来たウィスラーでは標高1600m
くらいでやっと雪に変わったものの、下はほとんどミゾレか雨という状態。

ウィスラーは確かに滑走面積は凄いし滑るのにはとても面白い山ですが、
やはり改めて北海道は標高が比較的低いにも関わらず常にかなりハイレベルな
パウダーが期待できる場所として世界トップレベルだと実感。ウィスラーは
それに比べると「良いときは最高だけど不安定」、という印象です。

オリンピックをちょうど1ヶ月後に控えたこの時期に山で雨が降っている、
という話題を出すと、競技開催に支障はないのか?!と当然思いますよね。
ウィスラーはまあなんだかんだ大丈夫そうですが、それより心配なのが
バンクーバー近郊のCypress。スキーのフリースタイルやボードのハーフパイプ
が行われる場所ですが、案の定ここ数日の大雨の影響でクローズしてしまいました。

開催側は想定範囲内だ、と余裕ぶっこいていますが、正直ちょっとこのままだと
まずいなあ、と思っていると思います。確かに膨大な量の人工雪と他から運んできた
天然雪があるので競技自体はできると思いますが、雨の中のスキー観戦なんて
かなりテンションダウンだし、選手のパフォーマンスにも影響するのでは。

2000年最初のデケードを象徴する「気候変動時代の冬季五輪」、なんて言われたりして。

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